第88章 螭竜元精、6日が過ぎ

石兆元の言う通り、「螭龍元精」は確かに三日後に完全に育成が完了した。成功した瞬間、彼は躊躇なく飛びかかり、空中で結跏趺坐し、道臺の上に端座した。

吼!吼!

下方では。

螭龍のような形をした黒い三日月が生き返ったかのように、絶えず暴れ続け、極めて純粋な螭龍龍氣を放出し、それを石兆元が吸収していった。

「螭龍元精のエネルギーは本当に膨大だ。」

石兆元は顔に浮かぶ興奮と激動をもはや隠せなくなっていた。この時この瞬間の彼の心情は非常に喜ばしいものだった。三百年の謀略の末、ついに実りを収穫する時が来たのだ。

「もし私が横やりを入れなければ。」

齊明は石兆元の変化を見つめながら、静かに呟いた。「この石兆元はきっと遠くまで行けただろう。本物の大魔頭になる機会もあっただろう。」

「しかし……」

齊明の脳裏に天源城の民衆の悲惨な状況と、あの母娘が乱刀で殺された光景が蘇り、齊明の眼差しも次第に冷たくなっていった。

結局のところ。

齊明は聖人様ではない。

そして。

たとえ本物の聖人様でも、それぞれ異なる性格がある。

もし。

齊明がこのような事態を見聞きしていなければ、おそらく関わろうとはしなかっただろうし、そこまでの精力も費やさなかっただろう。

しかし今、偶然にも齊明はそれを目にし、耳にしてしまった。もし何も見なかった、何も聞かなかったかのように無視して通り過ぎるのなら。

齊明は心の中のその一つの坎を越えられないだろう。

心魔を生む可能性がある。

だから。

拝月魔教は必ず滅ぼさねばならない。

夜が訪れた。

元鳳は朝昼晩の三拝の決まりに従い、夜が訪れた時、再び「石兆元」の名前を書いた案山子に向かって拝礼した。

冥冥の中。

呪いの力が蔓延し。

石兆元に作用した。

「むっ?!」

石兆元は「螭龍元精」を吸収している最中だったが、心神が幾分恍惚となり、自分でも何が起こったのか分からず、元神が揺らぎ、体内の法力に波動が生じた。

思わず。

体内に流れ込む龍氣に激しい波動が生じた。

「まずい。」

石兆元は心を震わせ、急いで精神を集中させ、功法を運転して体内で暴れる龍氣を抑え込み、ゆっくりと正常に整えていった。

「今のは一体何だったのだ?」

石兆元は眉をひそめた。何か様子がおかしいと感じた。

というのも。

彼は元嬰大修士なのだ。