第17章 転校!

萧塵が家に帰ると、萧雨菲もちょうど帰ってきたところだった。

時間から考えると、彼女も夏家にはそれほど長くいなかったはずだ。

萧雨菲は萧塵を見て言った。「今、得意になってるでしょう?」

萧塵は不思議そうに「何が得意なの?」

「あなたが帰った後すぐに、詩韻があなたを探しに来たのよ。あなたが早めに帰ったと知って、とても悲しんでいたわ」

「大げさに言わないでよ。一曲のことだけで、あんなに目が高い彼女が死にそうになるほどじゃないでしょう」

萧塵は分かっていた。夏詩韻は曲のことで彼に対する印象が少し変わっただけで、すぐに好きになったなんて、あまりにも非現実的だった。

「それはどうかしら。女性は感情的な生き物よ。一目惚れだってよくあることじゃない。それに、詩韻に少しでも好感を持たせることができたなら、それはいいことじゃない。頑張れば、彼女を振り向かせることができるかもしれないわ」