第142章 一指通玄の境!

林興城の答えは、萧塵の予想通りだった。

もし林興城が玉萧門の弟子でなかったら、すぐに否定したはずで、迷うことなどなかったはずだ。

そして林興城が玄陽九針を使えるということは、玉萧門と無関係ではありえない。

しかし林萱穎は少し信じられない様子で、驚いて尋ねた。「おじいさん、本当なの?昔、玉萧門の弟子だったの?」

林興城は頷きながら溜息をついた。「ああ、その時は君よりも若くて、十代だった。師匠が私を見込んで、門下生として受け入れてくれたんだ。」

「残念ながら数年も経たないうちに、玉萧門は裏切りに遭い、一夜にして全てが覆された。私と君の孫おじいさんは若かったため、真っ先に山を下りるよう保護され、難を逃れることができた。」

萧塵はその言葉を聞いて、林興城が言う林萱穎の孫おじいさんとは、無心堂の創始者である孫藝德のことだと理解した。