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第41章 7斤2両

滕永凡は武器職人として、伝説の'紫光寒鉄'を目にして、当然興奮で頭が熱くなった。

しかし、すぐに我に返った。

「青山、部屋に入れ」滕永凡は二つの万年寒鉄を掴むと奥の部屋へ向かい、外に向かって叫んだ。「蘭ちゃん、私と青山は話し合いがあるから、先に食べていてくれ。呼びに来なくていい、後で出て行って食べるから」

滕青山は父親と共に奥の部屋へ入った。

部屋に入るなり、滕永凡はすぐに扉に鍵をかけた。

「青山」滕永凡は滕青山を見つめながら言った。「この二つの万年寒鉄は、無価値な宝だ!もし我が滕家莊に万年寒鉄があるという噂が広まって、白馬組や鐵山組に知られたら、我が滕家莊にとって致命的な災いとなる」

宝を持つことの罪、それは滕青山もよく分かっていた。

「青山、この万年寒鉄のことは、お前の母さんや妹にも言ってはいけない。母さんはまだいいが、妹は口が軽い。うっかり話してしまったら大変なことになる。我々の族人は団結しているが、彼らも人間だ。このような宝物の誘惑の前では、邪な考えを持つ者が出てくるかもしれない」滕永凡は厳かに言った。「この万年寒鉄のことを知っているのは、お前と私、そしてお前の外祖父の三人だけでなければならない」

滕青山は頷いた。外祖父の滕雲龍は族長として、信頼に値する人物だった。

そして、この万年寒鉄を使用するには、必ず外祖父を通す必要があった。

「さあ、秤を持ってきて、重さを量ってみよう」滕永凡はベッドの横、米びつの後ろに向かった。秤はそこに置いてあった。

「千年冷鐵は、一斤で二両の黄金の価値がある。この万年寒鉄は、千年冷鐵の百倍以上の価値だ。一斤の万年寒鉄は、最低でも二百両の黄金、つまり二十斤の黄金になる」滕永凡は話しながら、やや小さい方の万年寒鉄を秤皿に載せた。

一度量る。

滕青山も秤の目盛りを注意深く見た。かつて萬象樓で見た最も高価な'星紋鋼'でさえ黄金と同価値だったが、この万年寒鉄は黄金の二十倍以上の価値があった。

「七斤二両!」滕永凡は喜びの声を上げた。「こんな小さな塊でも、七斤二両もある。さすが万年寒鉄だ」