第45章 輪廻

「槍の名は……」滕青山はこの神兵を見つめながら、傍らで十八刻も休まずに神兵を打ち造ってくれた父と祖父を見て、急に感慨深くなった。前世では孤独だったが、今世では愛情深い両親と可愛い妹、そして純朴な族人たちに恵まれている。

前世と今世は、まるで輪廻のようだ。今世は前世の遺憾を補っているかのようだ。

「この槍は、輪廻と名付けよう」と滕青山は言った。

「輪廻？」滕永凡と滕雲龍は顔を見合わせた。彼らは寒鐵槍、紫紋槍、寒星槍など多くの名前を考えていたが、'輪廻'という名前は思いもよらなかった。少し考えた後、祖父の滕雲龍は大笑いして言った。「輪廻か！地獄の輪廻！この神槍が出れば、敵を十八層地獄の悪夢に陥れる。いい名前だ、風格がある！永凡よ、青山はお前より遥かに優れているな。名付けまでこんなに上手い」

「私という父親より優れていなければ、世代を重ねる意味がないだろう？」滕永凡も嬉しそうに大笑いした。

滕青山は前世と今世を思い、運命の不思議さを感じて'輪廻'と名付けただけだったが、まさか祖父と父がこれほど深く考えるとは思わなかった。

「青山よ、試してみろ。この槍はどうだ」と滕雲龍が促した。

滕永凡も目を輝かせていた。苦心して打ち造った神槍を息子が上手く使えれば、父親として何の遺憾もない。

槍の柄から伝わる冷たさを感じながら、滕青山は右手を振り、この長槍の末端を持った。108斤の長槍は真っ直ぐに横たわっていた。「父上、祖父上、少し下がってください」と話しながら、滕青山はこの輪廻の槍本来の勁を感じ取っていた。

槍の材質によって、異なる槍には異なる聽勁の難しさがある。

この輪廻の槍は108斤の重さがあり、槍身が密実で、聽勁の難度も高い。

しかし既に人槍一體の境地に達していた滕青山は、この槍を握って暫く感じ取るだけで、輪廻の槍本来の勁を完全に理解した。

「ふっ！」

滕青山は急に長槍を引き、左手で槍を持ち上げ、右手で振ると、瞬時に長槍は幾重もの円形の幻影となり、まるで滕青山を覆う傘のようになった。そして突然止まると、槍先はまだ震えていた。続いて右手に力を込め、長槍の槍先は猛然と前方に三連続で突きを放った。

ぷっ！ぷっ！ぷっ！

その速さは空気を爆発させるほどだった。