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第3篇 黒甲軍統領 第5章 諸葛元洪

早朝、朝日の光が校庭全体に降り注いでいた。

しかし、六千人の黒甲軍は冷たい深い淵のように、校庭全体を凍てつかせていた。これまで話し合いながら歩いてきた三百人余りの人々は、一斉に静かになった。この雰囲気の中では、誰も話す勇気がなかった。

「ふむ?」滕青山は自分の胸に石が乗せられたような感覚を覚え、少し呼吸を整えると、すぐに正常に戻った。

「この黒甲軍の誰一人として恐れることはないが、六千人が集まると、この距離からでも気勢で完全に押さえつけられる」滕青山も声を出さず、群衆の中に紛れて校庭へと向かった。青石で敷き詰められた広い道を通って、三百人余りが校庭に入った時——

六千人の黒甲軍の多くが振り向いて見てきた。その目には自信と挑発の色が混ざっていた。

黒甲軍の軍士になれることは、誇りに値することだった。

「はっはっは……」突然、朗らかな笑い声が校庭中に響き渡った。滕青山が声の方を見ると、校庭の向こうで、四人の黒衣の男女が並んで最前方へ歩いていき、その中の一人の黒衣の長老が笑い声を上げていた。

この黒衣の長老は、鷹のような鉤鼻で、銀白の髪、鋭い眼光を持っていた。

「清風よ、今回の入宗試験には九人の一流武士がいると聞いたが」この黒衣の銀髪の長老は遠くから声を掛けた。「我が黒甲軍の八つの百人隊長の空きポストに、この九人は何人採用できるかな。もし一人も採用できなければ、それは面白いことになるな」

ずっと滕青山たちの一群を率いてきた灰衣の中年者はすぐに少し頭を下げ、笑いながら言った。「二番目の師匠、今回の九人の一流武士の中には、何人か手強い者がいます。あなたの配下の百人隊長たちは気をつけた方がよいでしょう」

四人の黒衣の人々が並んで歩いていたが、この黒衣の銀髪の長老の他に、さらに三人いた。二人の男性と一人の女性だ。その中の一人の男性は、九尺もの高さがあり、非常に逞しい体格で、その顔全体が金属のような光沢を帯び、まるで金属で鋳造されたかのようだった。

もう一人の男性は、身長が八尺近くあり、比較的若く見え、鋭い目つきをしていた。彼が下の黒甲軍を見回すと、軍士たちは思わず目を伏せ、彼と目を合わせる勇気がなかった。