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第3篇 黒甲軍統領 第4章 6000の黒甲

静寂!

その場にいた全員、あの公羊慶も灰色の長衣を着た中年の男も、皆が静かになった。全員が滕青山を見つめ、しばらくの間、誰も言葉を発することができなかった!

万斤の巨石を持ち上げることは、極めて困難なことだった。

これは瞬間的な內勁の爆発に非常に高い要求がある。これを成し遂げられる者は、一般的に'一流武士'と呼ばれ、また後天極限とも呼ばれる!

人体の內勁を蓄える丹田は、海のようなもので、経脈は、一本一本の川のようなものだ。

人が一瞬で両腕から放出する內勁は、体内の內勁の量ではなく、経脈の太さと強靭さで決まる。経脈が太く、強靭であればあるほど、より多くの內勁を瞬時に流すことができ、より強い內勁を爆発させることができる。経脈が細すぎると、まるで急須の注ぎ口のように、注ぎ口が小さすぎれば、急須の中にどれだけ水があっても、出てこないのだ!

経脈の強靭さと太さは、何度も何度も修行を重ね、絶え間なく拡張してこそ、向上させることができるのだ。

「十六歳の一流武士か!」灰色の長衣の中年男は驚きながら滕青山を見つめ、「我が帰元宗でも、千年の歴史の中で、このような天才は指折りほどしかいない。この滕青山という若者は、若宗主に匹敵する存在だ」

「十六歳だと!」

「一流武士か、俺は十六歳の時、五百斤も持ち上げられなかったぞ」

「この滕青山は、どこの者だ、こんなに強いとは!」この時、周りの武士たちは議論を始めた。先ほどの'公羊慶'は滕青山と比べると、大きく差をつけられていた。結局のところ公羊慶は、名の知れた人物で、すでに三十六歳だった。三十六歳の一流武士と、十六歳の一流武士。

どちらが将来性があるか?その場にいた人々は、皆心の中でわかっていた。

「滕青山は、我が宜城第一の高手だ!」

「宜城第一の高手が滕青山という名か。延山組の大頭目'李延山'も、彼の一槍で喉を貫かれたんだな!」

宜城は江寧郡の九大都市の一つであり、滕青山が李延山を殺し、宜城第一の高手と呼ばれるようになったことは、当然江寧郡内で'滕青山'の名を知る者は多かった。最初は、誰も'十六歳'と宜城第一の高手を結びつけようとは思わなかっただけだ。

それはあまりにも驚くべきことだったからだ!