第41章 夜の補習授業

秦扶蘇と別れを告げた葉錯は、その後道中で他の知人に会うことはなく、林輕雪の家の下まで来てようやく、ずっと抱えていた不安が和らいだ。

道中、葉錯は秦扶蘇の言葉を思い返していた。

華夏の古武道は、常に非常に神秘的な存在だった。前世のこの時期、葉錯は銃弾の雨の中を無傷で通り抜け、幽霊のように姿を消して人を殺し、たった一人の剣で世界最高峰の傭兵団と戦えるような人間がいるとは、絶対に信じていなかった。

しかし後に、それらすべてを彼自身が成し遂げることになった。

殺し屋の世界で、葉錯のコードネームは流星だった。一見美しく、威圧感に欠けるような名前だ。中國には古くから、流れ星が地上に落ちる度に、一人の命が消えるという言い伝えがある。

そして闇の世界全体で、誰もが知っていた。流星が空を横切る度に、世間の注目を集める暗殺が行われることを。