第67章:美味で病みつき、山貓さんの巣離れ

今は霊山で霊秀を採取する二日目の朝で、趙興は山神廟に急ぐ必要はなかった。

洞窟を見張りながら、その場で材料を集め、虎を山から引き離す計画の準備をしていた。

もし洞窟内の猛獣が餌を探しに出てくれば、それは最高だ。その隙に中に入って盗んで逃げることができる。

出てこなければ、引き出すしかない。

幸い、草木皆兵はすでに四転しており、この山には他の材料はないものの、各種の蔓や柳の枝は多く、草人の材料には事欠かなかった。

大力金剛術は使わないつもりだった。金剛竹は短時間では補充が難しい。

異獣に対しては、力で対抗することはできないので、今の趙興が補充しようとしているのは【神行草人】だった。

「石を運んでこい」

趙興は絡み草人に命令した。

「野ウサギや山ネズミ、イノシシを捕まえてこい」

趙興はさらに大力金剛術に命令した。

シュッシュッシュッ~

草人たちは命令を実行し始めた。

続いて趙興は後退し、洞窟からさらに遠ざかった。

土壌のある場所を見つけた。

竹細工の箱から二種類の苗を取り出した。

竹箱は薛聞仲と陳時節が入山前の二日前に渡したもので、趙興は少し時間をかけて、その中のいくつかの種を苗に育成していた。

今必要になり、すぐに使えるようになった。

「もしこの異獣が肉食なら、肉を用意しよう」

「草食なら、この蔓香の実と百香草なら注意を引けるはずだ」

二つの植物は、どちらも二級下品だった。

蔓香の実と百香草の主な効果は一つ:美味しくて中毒性がある!

草食の異獣に対して、かなりの誘引力を持っている。

洞窟内の枯骨を見て、趙興はその異獣が肉食である可能性が高いと考えたが、蔓香の実と百香草は肉食の異獣にも多少の効果があり、ただし効果は若干劣る。

「行雲!」

趙興の行雲はすでに九段階で、聚元六階に突破した後、操作力も大幅に上昇した。

今やこの行雲は、完全にベッド一つ分ほどの大きさで、しかも高さもかなり低く制御でき、元気は凝縮して散らばらず、何の物音も立てなかった。

「降雨術!」

シトシトと~

雨水が苗に降り注ぎ始めた。

「茁壯成長!」

極限レベルの茁壯成長は、苗に変化を起こし始めた。