せっかく自分が苦労して大切に育てた女の子なのに、今じゃ遠くんのことばかり目に入っている。
まだ二人とも幼いから、そういう心配はないけど。
でも考えてみれば、小さい頃からこんな調子じゃ、大きくなったらどうなることやら。
まあ、この遠くんは夏休みが終わったら京內に帰るんだけど。
でも、その時までに孫娘の病気が治っていなかったらどうしよう?
東の部屋に入って、柳玉梅は自分のために線香を数本立てて匂いを消そうとし、ついでに自分の乱れた心を落ち着かせようとして、自然と位牌台に目を向けた。
そして、すぐに振り返って見直した。
「これは...」
見ると、もともと自分の父親が置かれていた場所の位牌が消えて、代わりに...
割れた塩漬け卵が一つ。
...
老人は陸姓で、陸山という名前で、西亭鎮の人で、村の水死体拾い人だった。
少年は陸潤生といい、陸山が川辺で拾った養子で、年の差が大きすぎたので、おじいさんと呼ばせていた。
「遠侯ちゃん、お前の曾祖父と山様は命の恩人同士なんだよ。」
陸山は冷笑して言った:「ふん、そうさ。毎回危険を冒して命を賭けるのは俺で、お前は金だけ受け取る。」
「へへ、俺はお前の腕を信用してるからさ。それに、そんな仕事はお前にとっては大したことないし、俺が手を出す必要もない。」
「この老いぼれ、年を取るほど厚かましくなるな。」
複雑な仕事の時は、普通の水死体拾い人一人では手に負えないので、仲間を呼んで一緒にやることもあり、陸山は李三江がよく使う相棒だった。
二人の仲は非常に良く、危険な仕事があると李三江は真っ先に彼のことを思い出した。
例えば今回の牛家の冥寿のように。
李追遠も気づいていた。山様は自分の曾祖父に対してかなり不満を持っているようだった。でもそれも当然で、山様と孫の服装を見れば、彼らの暮らしがかなり苦しいことは明らかだった。一方、自分の曾祖父は...村長の家の日常の食事よりも良いものを食べているだろう。
同じ仕事なのに、暮らしぶりが天と地ほど違えば、心の中で不平を感じるのは当然だ。
劉おばさんが料理を運んできた。時間が限られていたので、二品しか作れなかった。一つはソーセージとニンニクの芽炒め、もう一つは茄子と塩漬け肉の煮物で、量は多く、野菜より肉が多かった。