第14章_3

「いいえ、まず曾祖父たちのいる場所に行きましょう」

「わかった」

町を通り抜け、村に下りると、道は細くなった。

しばらくすると、前方遠くに葬式を行っている場所が見えてきた。

「おじさん、止まってください」

「もうすぐだよ」

「疲れました」

「あそこで休もう。水も飲めるから」

「おしっこしたいです。我慢できません」

「わかった」

秦おじは自転車を止め、李追遠は飛び降りて、柳の木陰で用を足し、その後、側溝で手を洗った。

秦力は少年が用を済ませたら自転車に戻ってくると思っていたが、少年は畦道の滑らかな石の上に座り、懐から飲み物と数袋のビスケット、そして二冊の本を取り出した。

あのひょうたん型の飲み物は秦力も覚えていた。李三江の言葉に従って少年のために買ってきたものだった。

なるほど、先ほど自転車に乗る時に少年の服がもっこりしていたのは、こんなにたくさんの物を隠し持っていたからだ。明らかに行く気はなく、野外で読書をするつもりだったのだ。

「何をしているんだ?」

「疲れたので休みます。秦おじさんも座ってください」

「剣を曾祖父に渡すんじゃなかったのか?もうすぐそこだぞ。早く渡して、私は仕事に戻らないと。劉おばさんが一人では終わらないし、納期はもう迫っているんだ。完成できなければ納品できない。曾祖父は怒って叱るぞ」

「大丈夫です。曾祖父は遺産を私の名義にすると言っていました。曾祖父に何かあったら、私が若旦那になるので、怒って叱ったりしません」

「お前な...」

「おじさん、座ってください。毎日仕事ばかりで疲れているでしょう。休暇を取って、仕事と休息のバランスを取りましょう」

秦力は少年の前に歩み寄った。少年が故意にしているのがわかった。剣を李三江に渡さない限り、任務は完了せず、自分は彼に付き合わなければならない。

さらに秦力を驚かせたのは、少年が自分の「醤油瓶が倒れても助けない」という性格を予測していたことだった。

これが子供なのだろうか。まるで子供の皮を被った妖怪のようだ!

突然、秦力は悟った。なるほど、璃が誰に対しても冷淡なのに、彼にだけ親しみを示すわけだ。

秦力は腰を落として、力ずくで少年を抱え上げ、強制的に任務を完了させようとした。