「行こう!」
李三江はズボンを払い、李追遠の手を取って、李維漢たちと一緒に出て行った。
秦璃は李追遠を見送った。今日李追遠が外出することは前から知っていたが、彼が去った後、ゆっくりと頭を下げ、視線は李追遠が食べ終えた麺の器に落ちた。
柳玉梅はすぐに劉おばさんに目配せをし、劉おばさんは素早く前に出て、食器を片付けて洗いに行った。
そのとき、秦おじが大きな竹の束を担いで戻ってきて、庭に投げ出し、手を払った。
柳玉梅は秦璃の傍らに座り、微笑んで言った。「璃、力に遠侯ちゃんと同じような籐椅子を作ってもらおうと思うんだけど、どう?」
秦璃は返事をしなかった。
柳玉梅は唇を噛んで、秦力に言った。「この二日で急いで、子供が座れる同じような新しい籐椅子を二つ作ってね。」
秦力は頷いた。
秦璃は顔を上げた。
はっきりとは見えなかったが、確かに嬉しそうだった。
...
村の入り口の道路脇で、あまり待たないうちに、古い路線バスがやってきた。
この時代の郷鎮のバスには停留所も決まった停車場所もなく、免許による管理はあったものの、基本的には個人請負の性質で、道端で待っている人を見かければ止まり、乗客もいつでも降車を呼びかけることができた。
李三江はまだ遠くんに何か言い聞かせたかったが、バスが来るのが早すぎて、とりあえず乗り込むしかなかった。バスが走り去った後、李維漢は李追遠を抱き上げ、李勝おじさんの手押し車に乗せて座らせた。
そして、みんなで道路沿いを歩き始め、すぐに思源村の隊列に追いついた。
基本的に村の年齢に適した男性の働き手ばかりで、女性は少なかった。これも今や盛んに行われている河川工事が終盤に入り、必要な労働力と作業時間が大幅に減少したためだった。
数十年前は、毎年決まった時期になると、ほぼ江蘇全域の農村で、老若男女が道具を持って組織され、近くに川がある所は堤防を修理し、川のない所はダムを建設した。
時には重点プロジェクトの大会戦に当たると、かなり遠くまで組織されて、力を合わせて作業することもあった。
真冬の寒風が身を刺すような中、当時は工事機械もほとんどなく、基本的にすべて人力に頼っていた。
適齢期の者は全員参加しなければならず、当時は工期も長く、工事現場で寝泊まりする必要があり、乾パンを持参し、自分で小屋を建てた。