第42章:気を引くことに成功、開穴!燭龍仙穴!【新書応援求む】

また深夜。

葉平は一人で青雲後崖に座っていた。

彼の前には一枚の宣紙が置かれていた。

葉平は満天の星空を見つめながら、依然として'気を引き入れる'ことについて苦心していた。

この時、葉平は自分の資質がいかに無駄であるかを深く実感していた。

最も簡単な気を引き入れることさえできないのに、何が仙人修行だ。

実際、これは葉平のせいではない。主にネット小説を読みすぎたせいで、ほとんどの修仙小説の主人公は、たとえ落ちこぼれでも、簡単に気を引き入れることができるからだ。

天空は墨のように黒かった。

暗闇を見つめながら、葉平の脳裏に一つの詩が浮かんだ。

葉の音は雨のごとく、月の色は霜のように白し。

夜深くして独り臥す、誰が塵の床を払わん。

これは白居易の詩で、まさに今の情景にぴったりだった。

そう思いながら、葉平は傍らの筆を取り、清浄な宣紙に絵を描き始めた。

今回は、人物は描かなかった。

ただ風景を描いた。

葉平は筆を走らせ、龍が飛び鳳が舞うかのように、心の憂鬱を絵の中に込めた。

宣紙の上に、夜景の図が現れ、深遠で言い表せない感覚を与え、少し重苦しかった。

これが畫魂術だ。

葉平はすでに畫魂の境地に達し、心の全てをこの絵の中に隠した。

もしこの絵を誰かが見れば、同じように憂鬱な思いを感じるだろう。

丹青の大家の作品は、常に精氣神が凝縮されている。

喜びの時に描けば、人々に楽しさを感じさせる。

心が悩む時に描けば、心の苦悩が絵の中に表現される。

葉平は描き続けた。彼は夜を極めて深遠に描き、まるで希望が見えないかのように、心の全ての憂鬱を絵の中に込めた。

この数日間を振り返ると、毎日気を引き入れることについて苦心し、時間を無駄にしただけでなく、一ヶ月近く研究しても何の進展もない。どうして憂鬱にならないだろうか?

葉平が全ての感情を絵巻に込めているその時。

突然。

一陣の清風が、ゆっくりと吹いてきた。

清風が顔を撫でると、葉平の憂鬱と焦りの心は、この瞬間突然静まった。

瞬時に、葉平は絵を描くのを止め、顔を上げて日月山川を見つめた。

天地の間は、静寂に包まれていた。

万物が静まり返っていた。

人は地に法り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る。

なぜか、葉平の脳裏にこの言葉が突然浮かんだ。

しかしその時、不思議なことに、葉平は全身が固まった。

彼はその場に立ち尽くした。

しばらくして、葉平の穏やかな表情に笑みが浮かんだ。

「大師兄、私は悟りました。」

葉平は悟った。

彼は本当に悟ったのだ。

轟!

轟!

轟!

天空は元々とても静かだったが、この時、黒雲が集まり、恐ろしい渦を形成した。

渦の中で、雷鳴が轟き、恐ろしい稲妻が蛟龍のように千里の空を裂いた。

青雲後崖の中で。

狂風が吹き荒れた。

葉平の前の宣紙は、風にバタバタと揺れ、硯石で押さえられていなければ、とっくに飛ばされていただろう。

全ての枯れ葉が巻き上げられ、まるで終末のようだった。

遠くで、許洛塵は部屋に立ち、轟く風の音を聞きながら、眉をひそめた。

そして表情はますます暗くなった。

「しまった。」

許洛塵は呟きながら、遠くを見た。

「大師兄の服を取り込むのを忘れていた。」

彼は落ち着かない様子で、かなり緊張していた。なにしろ蘇長御の最も大切な服が外に干してあり、もし飛ばされたら、大師兄は許してくれないだろう。

青雲後崖で。

葉平はすでに'気を引き入れる'の奥義を完全に悟っていた。

いわゆる人は地に法り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る。

自分は焦りすぎていた。ずっと天地靈氣を体内に入れようとしていたが、よく考えてみれば、心を開放し、全てを解き放ち、天地靈氣が自然に体内に入るのを待つ方がよい。

天地の道に従い、自然の道に従う。

葉平は悟った。引くとは導くことではなく、一種の交換であり、天地の靈氣を霊性のあるものとして扱い、自分の体内に入りたいものは入り、入りたくないものは強制しない。

全ては相手の意思次第だ。

そのため、葉平は心身を解放した。もはや靈氣を強制的に導くことはせず、全てを解放し、天地の靈氣に自由な選択をさせた。

瞬時に、葉平を中心に、周囲数百里の靈氣が狂ったように集まってきた。

天空に靈氣の渦が凝集したが、望氣術を修練した修士だけがこの光景を見ることができた。

葉平の周りには、靈氣の嵐が凝集し、竜巻のように、大量の靈氣を巻き込んでいた。

これらの靈氣は、大海のように、葉平の体内に流れ込んだ。

瞬時に、大量の靈氣が体内に入り、葉平は何も言わず、直接仙藏穴を開いた。

ポン!

まるで膜が破れたような音がした。

脳裏で、三十六個の星で構成された星圖が光を放ち、一匹の真龍の虚影を形成した。

この真龍は無限に大きく、宇宙さえもその前では取るに足らないように見えた。

一呼吸で天地を滅ぼし、目を開けば白昼、閉じれば夜となり、時間と空間を支配し、その眼差しは極めて恐ろしく、一目見ただけで人を魔性に陥れるほどだった。

ゴォン!

しかしこの瞬間、太古神魔の虚影が現れ、この虚影は葉平の脳裏に聳え立ち、その気勢は燭龍に劣らなかった。

吼!

龍の咆哮が轟いた。

この時、葉平は言い表せない感覚を覚えた。まるで魂が爆発しそうな感じだった。

しかし太古神魔の声が響くと、この感覚は直ちに消え去った。

同時に、龍影が消え、太古神魔の虚影も消え、外界も静かになり、全てが正常に戻った。

【燭龍仙穴】

龍影と太古神魔の虚影が消えた後、大量の情報が葉平の脳裏に現れた。

誰もの体内には仙藏穴が隠されている。

しかし、それぞれの仙穴は異なる。

脳裏に現れた情報から、葉平は自分の仙穴が燭龍仙穴と呼ばれることを理解した。

仙穴を開き続けることで、徐々に伝承を得ることができる。

「燭龍?燭九陰か?」

自分の仙穴が何であるかを理解した後、葉平は震撼し、疑問も湧いた。

彼は燭龍が自分の知る燭九陰なのかどうかわからなかった。

もし燭九陰だとすれば、それは恐ろしいことだ。

燭九陰は山海の術の中で最も恐ろしい神獣だ。

さらに正統な道教の古書には、燭九陰は世界の全ての創始者だと記されている。

時間と空間を支配し、過去に戻ることも未来に行くこともでき、全てを知り、全てを理解し、目を開けば白昼、閉じれば夜となり、全能で無形無量だ。

「燭九陰かどうかはもはやどうでもいい。今は仙穴を開いたのだから、太古神魔の術を修練し始めることができる。」

しばらく考えた後、葉平はこの問題にこだわるのをやめた。

燭龍が燭九陰かどうかはもはやどうでもよかった。そうであればなおよし、そうでなくても気にすることはない。

今すべきことは、太古神魔錬體術を修練することだ。

しかしそれをする前に。

葉平は夜空を一瞥し、目の前の宣紙に星々を加えた。

ただ単純に加えただけだが、意境は一瞬にして変化した。

絵の中の無限の暗闇と充満する憂いは、点々と輝く星々とともに、まるで雲を払って青空を見るような感覚に変わった。

葉平は悟り、心の憂いも消え、自然と絵も意境に満ちたものとなった。