第一の仙穴を開いた。
葉平は全身に不思議な感覚が走った。
大河のような靈氣が体内に流れ込んでいく。
仙穴は泉の湧き口のように、これらの靈氣を吸収していた。
葉平には分からなかったが、彼は独力で、他とは異なる修行の道を歩み出していた。
一般の修士は、気を引き入れる際に靈氣を練化する必要がある。それは各人の霊根が異なり、あるいは各靈氣が異なるため、靈氣は練化が必要なのだ。
これが'練気'境の意味である。
しかし葉平の練気は、これらの雑多な靈氣を練化するのではなく、直接'気を引く'のだ。天地靈氣に自ら選択させ、体内に入りたい者は来させ、入りたくない者は来させない。
'練気'という過程を省いたのだ。
言い換えれば、葉平は練氣境にも達していないのに、元嬰境でしか使えない能力、自動修行を持っていた。
しかも自動修行だけでなく、何故かは分からないが、彼の靈氣吸収速度は極めて異常だった。
おそらく仙穴のせいか、あるいは個人の体質の問題だろう。
葉平がわずか一刻で吸収する靈氣は、蘇長御の数年の座禅練気に匹敵するかもしれない。
しかし葉平は第二の仙穴を開こうと試みた。
仙穴を一つ開くごとに、修練速度は倍増する。彼の目標は大きくなく、まずは十穴開いてから、修行を始めようと考えていた。
だが、夢は美しくとも、現実は極めて残酷だった。
葉平は三日三晩かけて靈氣を吸収し続けても、やっと第二の仙穴を開くことができただけだった。
十個の仙穴を開くのは、極めて困難だった。
幸い葉平は青雲山脈で修行していたため、宗門の弟子たちは境界の高くない修士ばかりで、靈氣が急に薄くなったことに気付かず、ただ最近の調子が悪いのだと思い込んでいた。
もし聖地や大學府であれば、葉平のこの修行方法は、他の者にすぐに気付かれていただろう。
第二の仙穴を開いた葉平は、十の仙穴を開くことに固執せず。
代わりに太古神魔錬體術の修練を始めた。
青雲後崖の中で。
葉平は太古神魔錬體術の修行を始めた。
盤座を組み、太古神魔の虚影を瞑想する。
葉平の心は緊張していた。