青州の領域。
万里晴れ渡る空。
青州の領域には三大門派が鼎立していた。
四季道人が創設した四雷剣宗が筆頭。
次いで白雲道宗と太月剣宗。
そして今この時、四雷剣宗の中で。
試剣大会が終わったばかり。
上位十名の俊傑、七人の男性と三人の女性が演武臺の上に堂々と立ち、若々しい活気に満ちていた。
数名の長老が飛び剣に乗り、皆を見つめていた。
そのとき、雄々しい声が響き渡った。
「よくやった!素晴らしい。今回の門派試剣大会では、七人が春雷剣術を大成圓滿の境地まで修めた。さらに二人が春雷剣術を登峰造極の域にまで至らせた。」
「そして、一人が春雷剣勢を凝縮させた。よし、よし、実に素晴らしい。」
長老の声は大きな鐘のように、弟子たちの耳に響き渡った。
演武臺の外では、数千人の弟子たちが羨望の眼差しで、臺上の十人を見つめていた。
特に長老の称賛の言葉の後、この十人の顔にはより一層の笑みが浮かんだ。
しかしその時、長老は続けて言った。
「だが、今回の青州剣道大会は尋常ではない。残り二ヶ月の時間がある。お前たちは油断してはならない。この大会の上位十位を争うため、宗主が直々にお前たちの修行を指導する。分かったか?」
その声が響くや否や。
瞬く間に数千人の弟子たちの間にどよめきが広がった。
演武臺上の十人でさえ、驚きを隠せなかった。
誰も、たかが青州剣道大会で四季道人が直々に指導するとは思いもよらなかった。
四季宗主は四雷劍法の創始者であり、青州第一の剣道の強者として称えられ、数百年前から青州で名を馳せていた。近年は宗主の職にありながらも、その姿を見せることは稀だった。
まさか今、內門弟子を指導するとは。
青州の領域内のすべての宗門において、弟子は外門、內門、核心、そして真伝に分けられていた。
內門弟子がどんなに優秀でも、四季道人のような存在に指導されることなど考えられなかった。
青州において、四季道人は信仰のような存在であり、青州第一の剣道の強者という名声は決して誇張ではなかった。
この瞬間、外門弟子だけでなく、各內門さらには核心弟子までもが羨ましさを抑えきれなかった。
羨ましさはさておき、最も重要なのは信じがたい事実だった。
そしてその時、長老の声が再び響いた。
「今回の青州剣道大会は極めて重要だ。四雷剣宗の目標は一位ではなく、上位十位だ。」
「確かな情報によると、青州の領域内の数つの隱世門派も弟子を派遣して青州剣道大会に参加するという。分かったか?」
長老の言葉が響き渡ると。
たちまち、先ほどよりも大きなどよめきが起こった。
隱世門派。
この四文字は弟子たちにとって、大山のような重みを持っていた。
大半の弟子は青州を出たことがなかったが、隱世門派が何を意味するかは知っていた。
青州の上には晉國がある。
そして晉國の上には十國がある。
伝え聞くところによると、十國ではかつて一度の動乱があり、いくつかの巨大な宗門が滅びたという。これらの宗門は滅びたとはいえ、最も核心的な力の一部は小さな地に潜伏していた。
幾年もの時を経て、世人がこれらの宗門を忘れた頃、彼らは隱世門派となった。
もちろん、もう一種の隱世門派はさらに驚くべきもので、ほぼ一脈単伝で、無上の伝承を持っていた。このような隱世門派は四雷剣宗とは比べものにならなかった。
いや、四雷剣宗を隱世門派と比べること自体が、隱世門派への最大の侮辱だった。
一瞬にして、皆は四季道人が直々に指導する理由を理解した。
明らかに、今回の青州剣道大会には虎が潜み龍が隠れており、隱世門派までもが参加するということは、必ず何か重要な目的があるはずだ。
そう考えると、皆の嫉妬心はさらに強まった。
こんなことなら死を賭しても上位十位に入るべきだった。
弟子たちは後悔の念に駆られた。
彼らは一切の風の便りも得ていなかった。
確かに彼らも青州剣道大会に参加できるが、問題は宗主の指導を受けられるかどうかで、それは全く別の次元の話だった。
長老は弟子たちの表情を一瞥し、多くを語らず、ただ手を振って言った。
「よし、上位十位に入れたかどうかに関わらず、お前たちも修練に励むべきだ。自満自大は禁物だ。剣道の道は果てしなく長い、勤勉を旨とせよ。解散。」
この言葉を最後に、長老たちは次々と去り、弟子たちが残された。
すぐに、四雷剣宗の大殿にて。
数十名の長老が静かに大殿に座り、厳かな表情で一言も発しなかった。
大殿の中は極めて静かで、冷厳な雰囲気が漂っていた。
そしてその時。
一つの人影が大殿の外に現れた。
それは一人の老人だった。
皆は一斉に立ち上がり、老人に向かって恭しく言った。
「我ら宗主にお目にかかります!」
彼らは声を揃えて言った。
老人は手を振り、続いて大殿に入り、主座に着いた。
「今日お前たちを呼んだのは、一つの大事のためだ。」
彼はゆっくりと口を開き、長老たちの好奇心を引き立てた。
何が起きたのか、四季道人が直々に関を出るほどの事とは。
「宗主にお伺いいたしますが、一体何が起きたのでしょうか?」
「そうです、宗主、一体何が起きたのでしょうか?」
「太玄劍塔の令に関係があるのでしょうか?」
皆が口を開き、内情を少し知る者は、思わずこのように尋ねた。
しかし四季道人は首を振った。
「太玄劍塔の令だけなら、それほど大事ではない。」四季道人は口を開き、続いて厳かな表情で言った。「お前たちは十國學府を知っているか?」
四季道人はゆっくりと言った。
「十國學府?」
「十國學府がまた開かれるのですか?」
たちまち、長老たちは次々と悟ったような表情を見せたが、一様に好奇の色を浮かべ、十國學府と青州剣道大会との関連が分からないようだった。
「宗主、十國學府は並大抵のものではありませんが、青州剣道大会とどのような関係があるのでしょうか?まさか青州剣道大会で一位を取れば、十國學府に選ばれるということではないでしょうね?」
ある長老が抑えきれず声を上げ、非常に好奇心に満ちた様子を見せた。
十國學府。
これは十國内で極めて有名な學府であり、この學府は十國内の俊傑のみを受け入れる。そしてこの俊傑とは、真の俊傑のことだ。
青州第一などとは比べものにならない。
伝え聞くところによると、十國學府の中では、どの弟子を取り上げても、一国の俊傑だという。
十國の中で、晉國の国力は後方に位置していた。
そして晉國の中には、合計三十三州があり、その中で青州は中の上程度に過ぎない。これも四季道人のおかげで、青州の地位が数段上がったためだ。
そうでなければ、青州は基本的に最下位クラスだった。
そして十國學府は、青州の修行者にとって、まさに手の届かない存在だった。
だから彼らは非常に好奇心を抱いていた。青州剣道大会と十國學府にどんな関係があるのか。
まさか青州剣道大会で一位を取れば、十國學府に入れるということはないだろう?
もしそうだとすれば、青州の領域内は必ずや沸き立つことだろう。
長老たちの視線は一斉に四季道人に向けられた。
後者も謎かけを続けることなく、直接口を開いた。