晉國學院の外。
皆が好奇心を持って葉平を見つめていた。
彼らは葉平の言葉の意味が分からなかった。
皆は皇甫天龍が確かに負けたことを知っていた。
しかし葉平はなぜ、それだけではないと言ったのか。
皇甫天龍でさえ、思わず葉平を見つめた。
葉平の言葉の意味が分からなかった。
「今のあなたが私に負けたのは、実力の問題です。あなたと私の差は大きすぎる。」
「私の大師兄はかつて言いました。」
「真の天驕は、得失は表裏一体であり、だからあなたが私に負けたとしても、本当の敗北ではない。」
「未来には無限の可能性がある。明日かもしれないし、来年かもしれない。あなたは私を超えるかもしれない。」
「そして今、この真血を飲めば、確かに大きな力を得られるでしょう。」
「しかし真の天驕は、一歩一歩自分の力で進まなければならない。外部の力に頼っては、決して真の強者にはなれない。」
葉平の声は穏やかだった。
これが彼の説明だった。
皇甫天龍は強く、確かに天驕だった。今は自分に負けたが、一度の敗北は大したことではない。
未来には無限の可能性がある。
しかし自分に勝つためにこの真血を飲むなら、葉平の目から見れば、それは完全な敗北となる。
この言葉に、皆は黙り込んだ。
葉平の言葉には深い意味が込められていた。
皇甫天龍はもちろん理解していた。むしろ葉平のこの言葉の意味をより深く理解していた。
この蛟龍の真血を飲めば、直接大龍象古術の第七段階に突破できる。
しかし副作用が全くないというわけではない。
この真血を飲んで強制的に第七段階に突破すれば、今後の修行に大きな障害となる。
大龍象古術は、本来着実な積み重ねを重視する。
外部の力を借りて突破すれば、将来第八段階に突破できなくなる可能性が高い。
しかし皇甫天龍には自分なりの考えがあった。
彼がこの精血を飲むのは、一度の敗北が必要だからだ。
そう、敗北が必要なのだ。
負けてこそ、自分の欠点が分かり、一心不乱に修行に打ち込めるようになる。
敗北によって道心を鍛える。
むしろ勝利を恐れていた。なぜなら葉平に勝っても光栄なことではない。蛟龍の真血を使って第七段階に突破するのは当然のことだから。
もし葉平に負ければ、それによって自分の道心を鍛え、蛟龍の真血がもたらす副作用を相殺できる。
しかし勝てば、同世代の天驕との一戦で、道心が順調となり、念が通じ、将来の修行にも良い影響がある。
皇甫天龍から見れば。
自分と葉平の差はそれほど大きくない。唯一の違いは年齢の差だけだ。
四年の時間があれば、必ず第七段階に突破できる自信があった。
葉平は彼より四年早く修行を始めている。
だから蛟龍の真血を飲むのは外部の力に頼るのではなく、ただ四年の苦修を省くだけだと考えていた。
そしてまさにそれゆえに。
勝てば、ある程度の影響はあるが、念が通じ、後悔は残らない。
負ければ、この機会を利用して道心を鍛え、蛟龍の真血がもたらす影響を相殺できる。
いずれにせよ、自分の道心を確固たるものにできる。だから皇甫天龍は自分が不敗の地位にいると確信していた。
ただし皇甫天龍が知らなかったのは、この時点で既に彼は勝利を望んでいたということだ。
「私は公平な一戦を望みます。真の公平な戦いを。私は何の後悔も残したくありません。」
「ただし、あなたには拒否する権利があります。それはあなたの権利です。」
皇甫天龍の声が響いた。
彼は依然として自分の考えを固持していた。
あとは葉平が承諾するかどうかだけだった。
この瞬間、全ての視線が葉平に集中した。
戦うか戦わないか、今は葉平の意思次第だった。
「葉師弟、決して承諾してはいけません。大龍象古術第七段階は並大抵のことではありません。やはり先ほど言ったように、あなたは既に勝っています。戦う必要は全くありません。」
「そうです、葉先輩、もう戦う必要はありません。」
學府の中から声が上がった。
彼らは依然として葉平が戦うことを望んでいなかった。
葉平の実力を信じていないわけではなく、大龍象古術が非常に強力だからだ。
「大龍象古術は本当にそんなに強いのか?」
「それは当然だ。大龍象古術は十國第一の練體術で、大夏皇朝の龍道古術に次ぐものだ。そして龍象古術に劣るのは、大龍象古術が極めて修行が難しいからだ。」
「そうだ。大龍象古術は十三段階で真仙を引き裂けると言われている。これは冗談ではない。」
「最も恐ろしいのは、大龍象古術は最初の五段階は体魄を強化するだけだが、第六段階に達すると質的な変化が起こり、第六段階で体魄が龍のようになる。そして第七段階でまた質的な変化が起こる。これは築基と金丹の間の差に等しい。」
「両者は比べものにならない。ただし一つ確かなのは、第七段階の大龍象古術は、元嬰以下では無敵だということだ。」
「体魄だけを考えれば、確かに元嬰以下では無敵だ。」
「葉平はもう戦う必要はない。全く必要ない。彼は既に勝っているのだから。」
「これは必要か不必要かの問題ではない。たとえ葉平が戦いたいと思っても、大龍象古術第七段階には勝てるとは限らない。」
「そうだ、勝てるとは限らない。」
周りの修士たちも議論していた。
大龍象古術の強さを知る者たちは、葉平が必ずしも勝てるとは限らないと考え、もう戦う必要はないと思っていた。
そしてこの時。
皇甫天龍の声が再び響いた。
「葉先輩、どうか私と公平な一戦を。」
皇甫天龍は諦めきれず、葉平の承諾を望んでいた。
彼は何の後悔も残したくなかった。それだけだ。
「承知した。」
學府の下で。
葉平はゆっくりと口を開いた。
彼は答えを出した。
皇甫天龍の挑戦を受ける。
この言葉が発せられた瞬間、學府の外の数万の修士たちが一斉にどよめいた。
「彼が応戦したのか?」
「よくそんな勇気があるものだ?」
「はっ、この葉平、こんな度胸があったとは?」
「ふむふむ、数々の勝負を経て、葉平の名は十國全土に轟くことだろう」
「晉國は本当に龍を生み出したものだ」
「この大戦がますます楽しみになってきた。皇甫天龍が蛟龍の真血を飲んでも、葉平の一撃で敗れるかもしれないぞ?」
「それは不可能だ。大龍象古術第七層の者が一撃で敗れるはずがない。それは葉平の肉身が天を超えるほどでない限り」
人々は議論し、数万の声が極めて賑やかに響き渡った。
そして學府の外で、皇甫天龍は葉平の同意を得ると、比類なき興奮を見せた。
葉平は彼の要求を断ることもできたが、もし断られていたら、それは彼にとって一つの遺憾となっただろう。
その遺憾はいつか心魔となりかねなかった。
今、葉平が彼にこの機会を与えてくれたことで、もはや何の遺憾も残らない。
そう考えると、皇甫天龍は思わず葉平に向かって深々と一礼した。
「葉先輩、ありがとうございます。この勝負の結果に関わらず、今後この先輩という呼び方を、弟子は心から喜んで使わせていただきます」
皇甫天龍は真摯に語った。
彼の言葉の意味は単純だった。
勝敗に関わらず、葉平のこの恩は心に刻み、葉平が望むか望まないかに関わらず、彼は葉平を兄のように見て、先輩と呼ぶことを望んでいた。
葉平は軽く笑い、皇甫天龍に対して悪感情はなく、むしろ今は少しばかりの好感を抱いていた。
彼は何も言わず、ただ頷いた。
そして皇甫天龍も無駄話をせず、直接その蛟龍の真血を飲み干した。
瞬間。
恐ろしい血気の力が漂い、皇甫天龍の周りには血気が立ち込め、彼の肉身は引き裂かれたが、一瞬で血気によって修復された。
轟。
龍の咆哮が響き、皇甫天龍は眉をひそめた。彼は苦しんでいた。萬年蛟龍の真血を一滴飲むことは、彼にとって容易なことではなかった。
肉身は絶えず引き裂かれ、そして絶えず修復される。この痛みは誰にも理解できないものだった。
彼にとって、これはほとんど拷問のようなものだった。乗り越えられれば良いが、もし乗り越えられなければ。
それは少々厄介なことになるだろう。
群衆の中には、皇甫天龍を虎視眈々と見つめる者たちがいた。
これは天才中の天才であり、多くの人々にとって、皇甫天龍のような天才は存在すべきではなかった。
例えば魔神教。
また例えば多くの南國の敵対者たち。
葉平は少しばかり異なる気配を感じ取っていた。
しかしここは晉國學院であり、誰も軽々しく動くことはできなかった。もし外であれば、おそらくすでに手を出していただろう。
轟。
一瞬のうちに、葉平は両手を動かし、気血炉を現し、皇甫天龍の上に鎮座させた。
気血炉の出現は、皇甫天龍が蛟龍の力を安定させるのを助けた。
そして皇甫天龍も静かに修練を続けた。
時間が少しずつ過ぎていった。
丸一刻が経過した後。
突如として、皇甫天龍の気勢が一瞬にして比類なき恐ろしいものとなった。
がらんがらん。
気血炉は直接吹き飛ばされた。
十丈の真龍と十丈の神象が、人々の目の前に現れた。
皇甫天龍の実力は、比類なき強化を得た。
龍吟と象の咆哮。
晉國の都全体に響き渡った。
この時の皇甫天龍は、その気配だけで虚空を震わせ、以前より百倍以上も強くなっていた。
人々は驚愕し、多くの修士は唾を飲み込みながら、信じられない様子で皇甫天龍を見つめていた。
一部の天驕の領域の者たちの目には、絶望の色が満ちていた。
皇甫天龍は元々強かったが、今や更に無敵となった。これからどうやって戦えばいいのか?
最も重要なのは、皇甫天龍がまだ十八歳だということだ。
大龍象古術第七層。
このペースで行けば、百年以内に第八層に達するのも無理はないだろう?千年以内に第九層も無理はないだろう?大龍象古術は体魄を主に修練し、寿命も延ばせる。一万年生きることも問題ないだろう?
生きている間に第十層に突破する可能性は十分にある。
その時には真仙を引き裂くとまでは言わないが、少なくとも大乗強者を引き裂くのは容易いだろう。
このような存在は、一国の地を数万年にわたって繁栄させることができる。
「葉先輩、私の修行を守護してくださり、ありがとうございます」
皇甫天龍は目を開き、何が起こったのかを理解し、真っ先に葉平に感謝した。
「気にするな」
葉平は淡々と答えた。
そして皇甫天龍の声がすぐに響いた。
「葉先輩、都の外で一戦交えていただけませんか?」
彼は葉平を見つめ、依然として戦意に満ちていた。
「よかろう」
葉平は頷き、この時、彼の目にも戦意が満ちていた。
皇甫天龍は百倍以上の強化を得て、確かに自分と戦う資格があった。
しかしここでは、十分に手足を伸ばすことができない。都の外で戦わねばならない。
「葉先輩、では誰が先に都の外に着くか、競争してみましょう」
皇甫天龍は多くを語らず、その姿は直ちにその場から消え、稲妻となって晉國の都の外へと向かった。
葉平は表情を変えず、同じく稲妻となってその場から消え、皇甫天龍を追いかけた。
言うまでもなく、第七層に達した皇甫天龍は、気勢も境界の実力も、以前より遥かに強くなっていた。
この時の皇甫天龍は、以前の自分を容易に打ち負かすことができただろう。
「早く見に行こう!」
「天驕の大戦だ、真の天驕の大戦だ!」
「この大戦、一体誰が勝って誰が負けるのだろうか」
「ほぼ皇甫天龍の勝利だ。大龍象古術の第七段階だからな」
「なぜ第七段階はそれほど強くないように聞こえるのに、実際にはこれほど強いのだろうか?」
「第十層以上は実際には存在しない。つまり大龍象古術は実質十層しかないのだ。十八歳で第七段階まで修練するとは、強くないと言えるか?」
無数の修士たちが皇甫天龍と葉平の後を追った。
彼らは全員が直接この戦いを見たがっていた。
天驕の領域の戦いなど、普段はめったに見られないものだからだ。
十万を超える修士たちが、次々と都の外へと向かい、晉國學院の弟子たちも狂ったように、學府の命令も無視して観戦に走った。
さらには、晉國の権力者たちも大勢が観戦に駆けつけた。
この戦いは、非常に重要な意味を持ち、十國大會の決勝戦の行方さえも左右しかねないものだった。
自然と強者たちが集まってきた。
しかし修士たちが追いかけている最中。
晉國の都の外で。
葉平はすでに都の外に現れていた。
彼の速度は一段上で、皇甫天龍よりもわずか三呼吸分早かっただけだが。
それでも、それは一つの差であった。
晉國皇城の外には、果てしない山々が広がり、一つ一つの山が威厳に満ちていた。
葉平と皇甫天龍は一つの山頂に到着し、互いを見つめ合った。
数十万の修士たちもようやく到着したが、幸いにも葉平と皇甫天龍はまだ戦いを始めていなかった。
「葉先輩、私は大龍象古術を第七段階まで高めました。今回は先に攻撃をお願いします」
皇甫天龍が口を開いた。彼は葉平に先に攻撃してほしかった。なぜなら彼の目には、自分が天地を覆すほどの変化を遂げており、葉平が先に攻撃しないのは、葉平にとって非常に不公平だと考えたからだ。
修士たちも次々とうなずいた。
確かに、今や皇甫天龍は再び強くなっており、葉平は先に攻撃しなければ大きな不利を被るだろう。
しかし、誰も予想していなかったことに、葉平は首を振った。
「構わない、攻撃してくれ」
崖の上で。
葉平は首を振り、落ち着いた口調で語った。彼は手を後ろに組み、皇甫天龍を見つめ、その目には自信に満ちた表情があった。
「葉先輩、これは...」
皇甫天龍は何か言おうとした。
しかし葉平の様子を見て、最終的に黙り込み、そして口を開いた。
「それならば、葉先輩のご指導をお願いします」
言葉が終わるや否や、皇甫天龍の背後に再び龍象図が浮かび上がった。
彼の姿は無敵で、金色の長髪が彼を天神様のように見せていた。
彼が攻撃を仕掛けると、足元百メートル以内の岩石がすべて砕け散り、虚空が裂け、山々が震えた。
轟音が響き渡る。
山々が絶え間なく震え、彼は無敵のように見え、葉平に向かって攻撃を仕掛け、白い龍となって。
葉平へと襲いかかった。
これは極限の戦いだった。皇甫天龍は全く切り札を残さず、全力を尽くし、後悔を残さないためだった。
人々は驚愕した。
また、葉平がどう対応するのか気になる者もいた。
もう一つの山頂で、葉平はためらうことなく、また傲慢さもなく、上古真龍拳を繰り出した。
この瞬間、葉平の背後に血色の真龍が現れた。
轟音が響き渡る。
周囲の数座の山々が震え、恐ろしい力が、すべての修士たちの息を止めさせた。
彼らはこれが人間の力とは信じられなかった。
「気血真龍だ!彼は気血真龍を凝縮させたのか!」
「なるほど、だから自信があったのか、なるほどな」
「情報が間違っていた。これは気血炉ではない、気血真龍だ」
「葉平がなぜ戦いを受けたのか分かった。まさか気血真龍を凝縮させていたとは」
「これは極限の戦い、天驕の領域の者同士の極限の戦い、築基境の極限の戦いだ。まさか生きているうちにこのような戦いを見られるとは」
「勝敗に関わらず、葉平の名は十國を震撼させるだろう」
「二十二歳で気血真龍を凝縮させるとは、どうしてこんな妖孽が現れたのか?」
「江山代有才人出、晉國は今回本当に復活するかもしれない」
数十万の修士たちは震撼し、多くの老修士たちが叫び声を上げ、葉平を指さして、信じられない表情を浮かべた。
人々は騒然とし、また驚愕に満ち、息を呑む声が絶え間なく響いた。
そして数千メートル先で。
葉平と皇甫天龍が衝突した。
轟音が響き渡る。
この瞬間、虚空が崩壊した。
直接歪み、黒い物質が爆発し、いくつもの山頂が砕け散り、二人の力は、すでに金丹圓滿のレベルに達していた。
一匹の白龍と一匹の血龍が互いに戦っていた。
葉平は拳を繰り出し、まるで神のように、黒髪を乱し、不滅の魔神のようで、左手に龍拳、右手に龍印を構え、真龍合一の技を大胆に繰り出した。
皇甫天龍はさらに狂気的で、龍拳象印を繰り出し、天空を変色させるほどの戦いを繰り広げた。
轟!轟!轟!
次々と山頂が粉砕され、百丈の真龍が蒼穹で戦い、龍の咆哮が響き渡った。
そして葉平と皇甫天龍も絶え間なく激突を繰り返していた。
二人は拳を繰り出し、いずれも大胆不敵で、拳法は山河を呑み込むかのように霸道無双だった。
皇甫天龍は天神様のようだった。
確かに、第七段階に到達してから、彼の実力は質的な変化を遂げ、以前よりもはるかに強くなっていた。
しかし葉平もまた神のようで、彼の肉身から金色の光を放ち、その体魄は真龍をも凌駕していた。
轟音が響く。
二人の拳芒が衝突し、再び恐ろしい爆発音を響かせた。
「真龍大手印」
葉平は神のごとく、両手で印を結び、真龍となって、直接皇甫天龍を吹き飛ばし、小さな山を粉砕した。
「神象無敵」
しかし次の瞬間、皇甫天龍は天神様のように攻めてきて、一頭の神象の幻影が葉平の頭上に現れ、直接踏みつけてきた。
轟音が響く。
葉平の肉体が震え、気血が激しく沸き立った。傷は負わなかったものの、皇甫天龍にも大きなダメージを与えることはできなかった。
二人の実力は、ほぼ互角であった。
互いに一進一退の攻防を繰り広げていた。
幸いにも、彼らは都の外で戦っていた。もし都の中で戦っていたら、どれほどの建物が破壊されていたことか。
山々が二人の激しい戦いによって粉々に砕かれていった。
二人は戦えば戦うほど勇気を増し、戦いは一層激しさを増していった。
最後には、二人とも本気を出し、無尽の手段を繰り出し、その拳法の技は絶世の域に達していた。
「燭龍の古印」
ついに葉平は燭龍の古印を発動し、気勢は更に強まった。両手で天を支えるかのように太極図を展開し、それは磨き臼のように皇甫天龍を押さえつけた。
後者は龍拳象印で対抗し、絶え間なく太極図を打ち砕こうとした。両拳から血が流れても、少しの恐れも見せなかった。
轟。
ついに太極図は砕け散り、皇甫天龍の一撃が葉平の肩を直撃し、肩の骨が砕け散った。
しかし幸いなことに、葉平の体質は今や極めて恐ろしい状態に達しており、砕けた骨は即座に治癒し、しかも以前よりも更に強固になっていた。
一撃を受けても葉平は表情を変えず、むしろ手を上げると、恐ろしい靈氣が龍槍となって、雷のように皇甫天龍に向かって射出された。
後者は象印を凝集させ、無上の象力で抵抗した。
しかしこの龍槍は信じられないほどの力を持ち、その場で彼の象印を粉砕した。
次の瞬間、葉平の拳は龍のごとく、絶え間なく彼の体を打ち砕き、轟音が響き渡った。
晉國の中で、無数の修士たちは呆然と見つめていた。
二人の極限の戦いは、彼らの認識を完全に覆すものだった。
もしこれが二人の金丹修士による道法の戦いなら、彼らは少しも驚かなかっただろう。
しかしこれは純粋な肉体による戦いだった。肉体の力で山を砕くなど、あまりにも恐ろしすぎた。
轟。
皇甫天龍の胸骨は砕け散ったが、それでも葉平の猛攻から逃れることができた。
一瞬のうちに、二人はそれぞれ異なる山頂に立った。
皇甫天龍は大きく息を切らし、その衣は金色の血で染まっていた。葉平も元気を整えていた。彼も傷を負っていたが、それほど重傷ではなく、比較的受け入れられる程度だった。
「痛快!痛快!痛快!」
皇甫天龍は大笑いした。
この戦いは、彼にとって無比の痛快さだった。
しかし次の瞬間、皇甫天龍は葉平を見つめ、極めて冷静な目で言った。
「葉先輩、最後の一撃で決着をつけましょう。もう力を温存する必要はありません。さもなければ勝負がつきません。」
彼は最後の一撃で全てを終わらせようと提案した。
「よかろう。」
葉平もまた一言で応じ、その自信と非凡さを示した。
晉國の都のすべての修士たちが外に出て、数千メートルの距離を保ちながら、この龍虎相搏つ戦いを食い入るように見つめていた。
「大威天龍!」
「太古神象!」
「龍象神力!」
「無敵於身!」
皇甫天龍は大声で叫び、この瞬間、彼は一龍一象となって、葉平のいる位置へと殺到した。
一方、葉平はこの瞬間、両目を閉じた。
脳裏に、太古神魔の幻影が現れた。
刹那。
葉平は目を開いた。
彼の背後に、恐ろしい姿が現れた。その姿は明確には見えなかったが、まるで三十三重天に立ち、億万の星辰を踏み、五行を握り、大道に纏われているかのようだった。
轟。
眩いばかりの金色の拳芒が放たれた。
既に夕暮れとなっていた晉國の都が、まるで輝きを放つかのように明るくなった。
まるで太陽のように眩しかった。
轟!
二人が衝突し、かつてない力を爆発させた。まるで元嬰強者が全力で一撃を放ったかのようだった。
巨大な山が即座に砕け散り、地震のように大地が揺れ動いた。都の中の陣法術が即座に発動し、影響を受けることはなかった。
硝煙が立ち込めた。
すべての修士たちは息を呑んだ。この眩い金光に、彼らは目を開けることができなかった。
誰が勝ったのか、彼らにはわからなかった。
表情には好奇心が満ちていた。
「誰が勝ったのだ?」
「おそらく皇甫天龍だろう?」
「いや、葉平の可能性が高い。」
「気血真龍、肉身無敵、葉平の勝率の方が高いはずだ。」
「皇甫天龍も弱くない。大龍象古術第七層は言葉では表せないほどの力だ。奇跡を起こすことができる。」
「そうだ、皇甫天龍は奇跡を起こせる。」
人々は好奇心に満ちていた。後から集まってきた見物人と合わせて、既に百万人を超えていた。
密集した修士たちが、遠くの大戦を見守っていた。
最後に、硝煙と光が消えていくと。
すべての人々が一筋の光が急速に下降し、ある山頂に落ちていくのを目にした。
その瞬間、すべての人々が目を向けた。
その山頂は傷跡だらけで、全体が寸断されていた。そして山頂には一つの人影があった。
それは……皇甫天龍の姿だった。
そして天空殿には。
葉平の姿があった。
まるで神のように。
また太陽のように眩しく輝いていた。
この光景は、百万の修士たちの目に永遠に刻まれることとなった。
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