「なぜ突然私に好感を持ったのか?」
韓絕は眉をひそめた。事態はより難しくなった。
自分に好感を持つ者に手を下すのは難しい。
皇極昊は韓絕の前に歩み寄り、言った。「若者よ、私はお前に縁を感じる。私の弟子になってみないか?将来、元嬰境に至るのは難しくないぞ」
築基修士にとって元嬰境は天上の存在だ!
この言葉を聞いて、韓絕が心動かされないはずがないと思った。
縁?
韓絕は奇妙な目つきをした。
男と男の間にどんな縁があるというのか?
まさか……
韓絕は背筋が凍り、鳥肌が立った。彼は一歩後ずさりした。
「貴方は何者で、なぜ玉清宗に来たのですか?」韓絕は重々しく尋ねた。
皇極昊は嘲るように言った。「私は朱雀劍宗の皇極昊だ。聞いたことがあるか?今回玉清宗に来たのは、もちろんお前たちの斬神長老に挑戦するためだ!」
韓絕は尋ねた。「なぜ斬神長老に挑戦するのです?玉清宗全体への挑戦ではなく?」
「お前たちの宗主も前任の宗主も既に私の手に敗れている。玉清宗で私が手を下す価値があるのは斬神長老だけだ。本来なら私はお前たちなど相手にする気もなかった。蓑衣聖教に挑戦しようと思っていたが、奴らは私に斬神長老を倒すよう求め、その後で彼らの山門の場所を教えると言ってきたのだ」
皇極昊は何気なく話したが、それを聞いた韓絕の蓑衣聖教への憎悪度は直接6星まで跳ね上がった!
韓絕は尋ねた。「蓑衣聖教の化神強者は多いのですか?彼らの教主の実力はどうなのでしょう?」
「化神は確かに多い。数千年の歴史があるからな。教主については、とても神秘的で、私にもよく分からない」
「蓑衣聖教に挑戦する場合、勝算はどのくらいありますか?」
「なぜそんなに質問する?私の弟子になるかどうか、はっきりさせろ」
【皇極昊の好感度が低下、現在の好感度は1星】
皇極昊は苛立ちの表情を見せた。
韓絕は面白くなってきた。
少し質問しただけで、好印象が半分に落ちる?
よし!
これなら躊躇なく対処できる!
韓絕は直ちに麒麟剣を取り出し、言った。「私の一撃を受け止められたら、あなたの弟子になりましょう!」
皇極昊も笑った。「若者よ、私の名を聞いたことがないのか?」