不滅教団本部では、青銅の古鼎の中に白い気が流れており、魔道散修たちの意識がその中にあった。
仙眼が開き、光の幕を投射し、その上にランキングが流れていた。
教主と副教主は上位にランクされた者たちの優れた成績を見ていた。
「この崑崙城から来た者は悪くないな。人を殺す前に往生呪を唱えるなんて、なかなか儀式的だ」
「聞くところによると、彼は以前寺院の僧侶で、殺生成仏を主張し、密かに多くの人を殺していたそうだ。住職がそれを知って杖刑にしようとしたが、事が露見したのを見て仏像を壊して逃げ出したという。我が不滅教団に来たのは、不朽仙人が彼の主張を支持するかどうかを確かめるためだ」
「曲河郡から来たあの小僧も面白い発想をしているな。親族同士で殺し合わせ、子供を操って父親を殺させ、孫を操って祖父を殺させ、死後は傀儡に作り変えている」
「おや、これも面白い。建物の柱を壊して建物を崩壊させ、大勢を押し潰している」
二人は上位にランクされた修士たちを興味深げに評価していた。上位に入れる者たちは皆、冷酷無比な者たちで、将来成長すれば上層部に昇進する可能性が高かった。
「最初の二つの試練で優秀だった三人の若者はどうだ?」
二人は光幕を長い間スクロールして、ようやく陸陽たち三人を見つけ出した。彼らは遊郭に行くかどうか相談していた。
副教主は三人のランキングに不満そうだった。「こんなに下位とは。まさか正道スパイで、悪事を働かないつもりなのか?」
教主は経験豊富な様子で首を振った。「そういう見方はよくない。私から見れば、この陸陽という者は考えのある男だ。きっと驚くべき計画があるのだろう。悪事は必ずしも目先のことだけではない。長期的な計画こそが最上の選択だ」
二人は陸陽に動きが見られないので、光幕を一番上までスクロールし、一位が何をしたのか確認した。
「一位は毒使いだな。井戸に毒を入れて一度に通り一本分の人を殺し、牛にも毒を与えて暴れさせ、街中で人々を踏み殺させている。よし、よし、毒はこう使うべきだ」
「これは何という奇妙な方法だ。大量の商店を買い取って、全ての店員を解雇するとは」
「この下の者も似たようなものだ。商店を買収した後、店員に残業させて給料を払わないだと?これも悪事と言えるのか?」
副教主は時代についていけない気がした。
突然、極めて強大な神魂が天から降り、本部に張り巡らされた数々の陣法を突き破り、混沌の気が漂う青銅の古鼎へと直進した!
青銅の古鼎はこのような乱暴な衝撃に耐えられないようで、表面に細かい亀裂が入った!
「まずい、私の鼎が!」教主は叫んだ。
青銅の古鼎は山河の鼎と呼ばれ、万物を収容できる。これは彼が半生をかけて祭錬した本命法寶で、仙寶まであと一歩というところだった!
「神魂降臨だ。正道の大能者がここを発見したのか!」教主は信じられない様子だった。一体何が起きたのか、どうして一瞬のうちに正道の大能者に発見されてしまったのか?!
「この気配は...問道宗の雲芝か?!」教主は見覚えのある気配を感じ、ある恐ろしい過去を思い出して背筋が凍った。
副教主は険しい表情を浮かべ、武器を取り出して彼女を討とうとした。「雲芝だと?問道宗の一弟子に過ぎん。所詮一人だ。我々が全員で襲いかかれば、倒せないはずがない」
雲芝は滅多に出手せず、中央大陸での名声は目立たなかった。問道宗の宗主一人、長老八人、さらには戴不凡の名声の方が彼女よりもずっと大きかった。
しかし、名声が目立たないからといって、実力が劣るわけではない。彼女の出手を見た者は皆、修行の常識が覆されたと感じたのだ!
たまたま教主は雲芝の出手を見たことがあった。星を摘み月を捕らえ、陰陽を転倒させ、手軽に強敵を押さえ込む様は、まさに自分の三千年の修行が犬に食われたようだと感じさせた。
教主は副教主を蹴り飛ばした。今が命を賭ける時か:「お前は彼女の出手を見たことがないから、その恐ろしさを知らないのだ。私の言うことを聞け、早く逃げろ。逃げ遅れたら不朽仙人でも救えんぞ!」
彼が不滅教団の教主になれたのは、単に不朽仙人に最も忠実で修為が最も高かったからだけではない。より重要なのは、彼が十分に慎重で、いつ命を賭けるべきか、いつ逃げるべきか、いつ諦めるべきかを知っていたことだ。
雲芝と真っ向から戦うのは命を賭けることではない。それは諦めることだ!
教主は山河の鼎に向かって次々と古くて神秘的な印を打ち出し、雲芝が出てくるのを阻止した。
副教主はこれまで教主がこれほど取り乱した様子を見たことがなかった。彼も事態の深刻さを悟り、全ての上層部に伝音し、死命令を下した。急いで逃げ出し、予備の本部へ向かえと。
不滅教団は正道の襲撃に備えて、詳細な対策と逃亡ルートを定め、何度も演習を行っていた。上層部はこの手順に十分慣れていた。
瞬く間に、不滅教団の上層部は影も形も見えなくなった。
教主は三頭六腕の術を使い、二本の手で印を打ち出して山河の鼎の封印を強化し続け、四本の手で鼎の中にいる他の者たちの意識を元の場所に戻した。
山河の鼎の亀裂はどんどん増えていき、封印の速度が亀裂の出現速度に追いつかなかった。
全員が無事に逃げ出せたのを見て、教主は安堵の息を吐き、山河の鼎との繋がりを断ち切った。すると、わっと一口の精血を吐き出した。これは本命法寶からの反動だった。
彼の気配は急速に衰え、顔は紙のように真っ白になった。
教主はそんなことも気にせず、すぐさま逃げ出した!
轟——
山河の鼎は粉々に砕け、本部全体が地動山揺するほどの爆発を起こした。
雲芝は山河の鼎から歩み出た。無表情で、まるで上古の伝説にある女武神のように、神聖にして侵すべからざる存在だった!
彼女は身を屈め、指先で教主が残した精血を拭い、占いをすると、目に一筋の冷光が走った。
「あの方向だな」
彼女は手の中に灼熱の白光を凝縮させた。それは邪悪を討つ煌々たる天雷のようだった。
白光の天雷は教主めがけて飛んでいった。教主はこんな状態でも雲芝に見つかるとは思わず、避けようとしたが間に合わず、肩から血花が散った。
「金蟬脫殻の術!」教主の命を守る術も少なくなかった。
雲芝が追いついた時には、教主の残骸が一つ残されているだけだった。
……
教主は千鈞一髪で予備の本部に戻り、命を繋ぐ丹藥を惜しみなく口に放り込んだ。山河の鼎との繋がりを強制的に断ち切り、金蟬脫殻の秘法を使ったことで、二重の打撃を受け、数百年の静修なしには回復できないだろう。
これらはまだ良いとして、最も重要なのは山河の鼎だ!
あれは教団の総力を挙げて錬成した寶鼎で、使用した天材地寶は大夏皇朝の十年分の税収に匹敵するものだった!
このような至寶がこうして問道宗の手に渡ってしまった!
「具合はどうだ?」副教主は心配そうに尋ねた。彼は先ほど雲芝の出手を見て、今でも後怖がっていた。もし自分が相手をしていたら、とっくに命を落としていただろう。教主は腕が立つからこそ、まだ生きていられたのだ。
「死にはしない」教主も余韻が残っているようだった。「幸い我々には対策があって、隠れ場所を用意し、因果を遮断していたから、雲芝も見つけられまい。さもなければ四大魔教は三大魔教になっていただろう」
「山河の鼎が砕けたのだから、第三の試練はこれで終わりだな。今誰が一位か見てみよう」
仙眼が光幕を投射すると、そこには一つの名前が輝いていた。
一位、陸陽。
「ほう?」