二大聖地が発言し、瞬く間に無限の波紋を引き起こした。
明らかに、これは挑戦状だ!
少しも恐れていない。
「話し合いを歓迎すると言いながら、実際には神剣宗と羅浮聖地への応答だ!」
「強気だな、全ての挑戦者を歓迎すると...」
「ふふ、今回は面白い見物になりそうだ。」
南域全体がこの件に注目していた。
同時に、この件に関与していない聖地や名門なども動き始め、多くの聖地宗門が神剣宗や羅浮聖地に頻繁に出向いていた。
結局のところ、南域に来てからは、各聖地宗門は以前ほどの力を持てず、得られる資源も限られていた。
このような状況下で、誰もが太衍聖地と紫陽聖地に対して欲望を抱いていた。
ただ、誰も最初に動こうとしなかったのは、世間の非難を浴び、恩を仇で返すという汚名を着せられたくなかっただけだ。
今や二大勢力が表に出てきたことで、状況は一変した。
羅浮聖地。
新しく建てられた大殿には、十数名の強者が集まっていた。全て各宗門の権力者たちだ。
彼らは全て今回の件のために来ていた。
「道兄さま、太衍聖地と紫陽聖地は南域に長年君臨し、その底力は決して弱くありません。今彼らが発言したということは、恐らく既に準備ができているのでしょう。」
中州のある老宗主が、顔に不安の色を浮かべながら話した。
しかし、羅浮聖主の顔には冷笑が浮かんでいた。「南域の宗門など、所詮は蠻族の地に過ぎん!」
「我らが中州の勢力に比べれば、彼らの言う底力など取るに足らぬ!」
「安心せよ。今回は、彼らが望もうと望むまいと、必ず譲歩させてやる!」
彼は極めて自信に満ちていた!
――なぜなら、この短い数日の間に、彼の実力は急速に向上し、玄天界を制覇できるほどの高みに達していたからだ!
彼は確信していた。今の靈超聖主と元陽聖主は、決して自分の敵ではないと!
……
神剣宗。
ここにも多くの宗門が集まっていたが、主に北域の勢力が中心だった。
「曹宗主様、お顔色が一段とよろしくなられましたね。きっと最近、修為も breakthrough されたのでしょう?」
一人の中年男性が口を開いた。彼もまた準聖地級勢力の太上長老だった!
神剣宗の宗主である曹一劍は、口元に得意げな微笑みを浮かべて言った。「些細な進歩に過ぎん。」
この数日間で、彼の自信はますます強くなっていた。