その女も島にいる

手を上げて、藤堂澄人の腰を力強くひねり、痛みに目を見開いた彼を見つめながら、歯を食いしばって言った:

「まともなことを考えられないの?」

そう言って、隣の寝室のドアを開けて中に入った。

妻にひねられたばかりの藤堂澄人は、当然のように彼女の後を追いかけ、彼女が振り向いた瞬間に抱きしめ、背後の戸棚に押し付けた。

大きな体が九条結衣の細い体を覆い、彼は目に意地悪な笑みを浮かべながら言った:

「妻と娘を作る話をするのが、どうしてまともじゃないんだ?これは私の人生の大事なことだよ。」

九条結衣は白眼を向け、彼を押しのけようとした手は、藤堂澄人の大きな手にいとも簡単に胸の前で押さえつけられ、彼の掠れた声が聞こえた:

「ここ数日、僕たち...」

彼は少し乾いた唇を舐め、目に浮かぶ欲望の光は強烈で見慣れたものだった。

九条結衣のまぶたがピクリと動き、彼を押しのけることもなく、むしろ彼に導かれるままに向きを変え、二人は後ろのベッドに倒れ込んだ。

彼は体を翻し、両手で九条結衣の体の両側を支え、にこやかに彼女を見つめながら言った:

「こんなに長い間娘ができないから、おばあちゃんが僕の体を気遣って滋養強壮剤まで用意してくれた。こんな恥ずかしい思いはできないよ。」

九条結衣の口角が再び激しく引きつった。

数時間前の出来事なのに、まだそれを覚えているなんて。

本当に獣のように、どんな理由でも思いつくままに使うんだから。

「さあ、妻よ、私たちの可愛い娘のために、頑張るよ...」

九条結衣:「...」

頑張るって何よ!!!

また何度も繰り返し攻められた後、九条結衣は残された力を振り絞って藤堂澄人を蹴った。

横にいる満足げな獣は得意げに笑いながら彼女の蹴ってきた足を掴み、身を屈めて九条結衣の顔にキスをした。

「もう怒らないで、お風呂に入れてあげるよ。」

先ほどの激しい動きのせいか、九条結衣は下腹部に張りを感じて少し不快だった。

生理が来る時のような痛みと張りを感じた。

彼女はあまり気にせず、生理が近いのだと思った。九条初を産んでから、生理は不規則になっていたので、特に気にしていなかった。

お風呂を済ませると、下腹部の張りは消えていた。