でも、うまくいけばそれでいい。
道乃漫は夏川清未に付き添って病室に戻った。柴田叔母と武田志贵も病室にいて、夏川清未の手術を心配していた。
元々、柴田叔母と武田志贵も手術室の外で待っていたのだが、柴田叔母自身が患者だったので、道乃漫は彼女を待たせるわけにはいかず、武田志贵に柴田叔母を病室に連れて戻って休ませるよう勧めた。
武田志贵も、彼らがそこにいても何の役にも立たないし、道乃漫に面倒を見てもらわなければならないことを知っていた。
道乃漫は夏川清未のことが心配で、さらに彼らの世話までするのは申し訳ないと思い、彼らも先に病室に戻ることにした。
そのとき、夏川清未が運ばれてきて、道乃漫がすぐ後に続いた。
柴田叔母は急いで尋ねた。「道乃漫、お母さんはどう?」
道乃漫は安心した笑顔を見せた。「母の手術はとてもうまくいきました。今回は本当に柴田叔母さんと武田叔父さんのおかげです。お二人の助けがなければ、私一人では本当に手が回らなかったと思います。母の治療が遅れていたかもしれません。」
「いいえ、そんな。」柴田叔母は慌てて手を振った。「ここは病院だから、遅れるわけないわ。私たちは大した助けにもなってないわ。」
「そんなことないです。柴田叔母さんと武田叔父さんには本当に大変お世話になりました。」道乃漫は感謝の気持ちを込めて言った。「私のことで、こんなに長い間お疲れさせてしまって。柴田叔母さん、お疲れでしょう。どうぞお休みください。」
「ああ。」柴田叔母も確かに疲れていて、あくびをした。「お母さんが大丈夫なら安心したわ。じゃあ少し横になるわ。何かあったら武田叔父に頼んでね。」
柴田叔母が横になろうとしたとき、道乃漫の後ろについてきた神崎卓礼に気づいて、少し驚いた。「この若い方は——」
背が高くて、とてもハンサムな人だわ!
柴田叔母は年齢的に、どんなイケメンを見ても自分の子供を見るような気持ちになるはずだった。
でも神崎卓礼を見ると、思わず老いた顔が赤くなってしまった。
まあ!
男の人なのに、どうしてこんなに綺麗なのかしら。
部屋に入ってきた時、まるで光を纏っているかのようで、彼女は一瞬目が眩んでしまった。
道乃漫は言葉に詰まり、厚かましくも言った。「私の友達です。」
言い終わって、こっそりと神崎卓礼の様子を窺った。