元々の招待リストには道乃琪の名前はなかったが、毎年何人かのスターが様々な手段を尽くして、彼女の部下の招待担当者から招待状を手に入れていた。
毎年2、3枚ほど漏れ出るのは、ごく普通のことだった。
今年も部下が彼女にこの件について尋ねてきた時、蒼井維真は道乃琪が今はスキャンダルに囲まれているものの、それ自体が話題性があり、チャリティーナイトの注目度を上げることができると考えて、承諾した。
まさか南條景衡が直接関心を示し、彼女の仕事ぶりを非難するとは思わなかった。
そのため、道乃琪が蒼井維真を恨む前に、蒼井維真が先に道乃琪を恨むことになった。
自分がスキャンダルに囲まれていることを知っているのに、なぜ目立とうとするのか。
自分の分際をわきまえていないのか?
道乃琪がまだ何も言わないうちに、夏川清翔が先に爆発した。「どういうつもりですか?単なる手違いで済ませるつもり?招待状には私たちの琪の名前が書いてあって、テーブルの名札にも私たちの名前が書いてあるのに、これが手違いだと?」