その時、道乃漫はようやく、はしゃぐ少女のようになった。
その瞳には、未来への期待と未知への不安が混ざり合い、まるで初めて入学を控えた子供のように、とても興奮していた。
「いいよ」神崎卓礼は愛おしそうに微笑んだ。
彼女がどんな要求をしても、彼は全て叶えてあげたい、全て手伝ってあげたいと思っていた。
道乃漫は神崎卓礼がまだのんびりと自分を見ていることに気づき、かといって追い出すわけにもいかず、仕方なく服を持ってバスルームへ行き、急いで着替えて出てきた。
神崎卓礼はそれを見て、昨夜は最後までいかなかったものの、それまでのことは全てやったのだから、見られない部分なんてないだろうと思った。
神崎卓礼も着替えようとしたが、道乃漫は彼を押さえつけた。「着替えなくていいわ。私が行くから、あなたはもう少し寝てて。ずっとろくに休めてないでしょう」