この二人は本当に……最高のパートナーだ。
「まずは私の実家に付き合ってくれる?」道乃漫が言った。
そして、神崎卓礼は道乃漫と一緒に出かけた。
車は道乃漫家の下に停まり、階段を上る時、神崎卓礼は言った。「おぶってあげようか。」
「自分で歩けるわ。」道乃漫は言った。少し痛かったが、階段を上れないほどではなかった。
しかし神崎卓礼はすでに道乃漫の前で膝を半分曲げ、身をかがめていた。「さあ、乗って。」
道乃漫は言葉にできないほどの甘い気持ちになった。この男が彼女を大切に思い、できる限り彼女に優しくしようとしていることがわかった。
彼女はもう遠慮せず、神崎卓礼の背中に乗り、彼に背負われて階段を上った。
道乃漫の頬と神崎卓礼の頬が触れ合い、彼の頬にすりすりとした。
それだけでは満足できず、思い切って頬にキスをした。「あなたって本当に優しいね。」