第122章 同じ学校は嫌だ

この可能性を考えると、なぜか斎藤昇は少し憂鬱な気持ちになった。

「まあまあ良かったと思います。あと数日で結果が出るでしょう」今回は斎藤昇のアイコンタクトがなくても、橋本奈奈は非常に自然に、そして正直に、習慣的に斎藤昇の隣の席に座った。

「自信満々だね。これらの本はどこから?」斎藤昇はテーブルの上の外国語の本を見ながら尋ねた。

「隣の席の人からもらいました」斎藤昇が手に持っているのも白洲隆が自分にくれた英語の本だと気づいて、橋本奈奈は答えた。「どうせ夏休みは退屈だし、読んでみるのもいいと思います。結局、高校に入ったら英語は必修科目ですから」

「英語が好きなの?」

「まあまあです」前世では、英語で結構な副収入を得ていた。おそらくその習慣からか、彼女は英語に対して確かに好感と執着を持っていた。