「なるほど、そういうことか」橋本奈奈の攻撃的な態度に対して、清らかな顔に純粋な笑みを浮かべながら、依然として鋭い口調で言った。「では、私には実力があると言えるでしょうか?」
「あなたは...」岡本茜は橋本奈奈の実力を否定しようとしたが、自分という外国語学部の優等生が書いたものを、高校生の橋本奈奈に多くの誤りを指摘されたことを思い出し、その心にもない言葉を口にすることができなかった。
彼女は橋本奈奈に泥を塗ることには全く躊躇いがなかったが、そんな愚かな言葉を言えば自分の顔に泥を塗るようなものだった。
「その反応を見ると、とても嬉しいわ。あなたは私の実力を認めたということですね」
「...」誰があなたを認めるものか!
岡本茜が黙っていると、橋本奈奈はさらに続けた。「私は今、林おじいさんの弟子になりました。では、もう一つ質問させていただきますが、私は今、身分のある人間と言えるでしょうか?」