落ち着いていて、上品で、自尊心があり、自分を大切にし、人の面倒も見られる。
こんなに良い嫁はどこにも見つからないだろう。
手塚剛夫婦も、この村を過ぎたら、もうこんな店はないと心配で、橋本東祐と親戚になりたくて急いでいた。
「兄弟、私の息子が軍人だからって嫌なのか?うちの息子は優秀で、23歳で既に軍曹になった。部隊で一番若い軍曹だ。分かってる、軍人の妻は大変だけど、大丈夫。息子が言うには、今は軍についていけるそうだ。私と妻はまだ若いし、面倒を見てもらう必要もない。必要な時は、家には二人の嫁もいるしね。」
だから、奈奈が彼らの嫁になれば、手塚勇のそばにいるだけでいい。村に残って二人の年寄りの世話をする必要はない。
「手塚お兄さん、誤解されてますよ。私は軍人に何の偏見もありません。手塚お兄さんは知らないかもしれませんが、私も以前は軍人でした。ただ、うちの奈奈はまだ小さいんです。」うちの奈奈はまだ16歳で、高校に入ったばかりだ。「うちの奈奈は、ご覧の通り、勉強熱心です。成績も良くて、今年高校に入学したばかり。この調子なら、きっと大学にも行くでしょう。計算すると、うちの奈奈が卒業するのは8年後のことになります。」