「真面目に覚えないと、斎藤教官の前でミスをしたら、白井照子と同じことになるわよ」
橋本奈奈がそう言うと、唐澤夢子と三浦玲子は目を大きく見開いて、一つの動作も見逃すまいと必死になった。後で斎藤教官の前で恥をかかないように。
「奈奈、本当にありがとう。あなたがいなかったら、私どうしたらいいか分からなかったわ」自分の布団がなんとか形になったのを見て、唐澤夢子は大きくため息をついた。
橋本奈奈は口角を引き上げ、「へへ」と笑った。「さっきあなたの布団を隅々まで触ったわよ。これからこの布団で寝るたび、私があなたの隣で抱きしめて寝てるような気分になるんじゃない?」
「うっ...」唐澤夢子は身震いして、そんな光景は想像したくもなかった。「奈奈、もうやめて。ごめんなさい...」
橋本奈奈に毎日抱きしめられて寝るなんて、眠れるわけがない!