第264章 彼女の足は特別臭い(投票お願いします)

「井上雨子、あなたは理不尽すぎるわ。私はもう謝ったのよ、本当に故意じゃなかったの」白井照子は偽善的に言った。「今は毎日日差しが強いから、明日布団を干せばすぐ乾くわよ。こんな些細なことで怒るなんて、大げさすぎるわ。そうそう、親切心から言っておくけど、干すのはやめて、布団カバーを外して洗った方がいいわよ。だって、あの水は...足を洗った後の水だったから」

「白井照子、許せないわ!」我慢の限界を超え、もともと短気な井上雨子は目を赤くし、まるで雌虎のように白井照子に飛びかかり、殴り合いが始まった。

「やめて、やめて!」大野麗は驚いた。あの水を掛けたのが自分でなくて良かった。さもないと、今井上雨子に殴られているのは自分だったはずだ。

「どうしよう、井上雨子を止められないわ」寮の他のメンバーも手の施しようがなかった。白井照子は副級長で、成績も良かったので、他の人たちはもちろん白井照子の味方だった。しかし今日の井上雨子は狂ったようで、寮の数人では引き離すことができず、二人が激しく殴り合い、顔には引っ掻き傷ができているのを見て、皆は恐れおののいた。

「早く人を呼んできて!何をぼんやりしているの?寮母さんを呼んできて!」大野麗は足を踏み鳴らして叫んだ。

「はい!」寮母を呼びに行く者もいれば、橋本奈奈の部屋に走って三浦玲子を呼びに行く者もいた。本来なら級長を呼ぶのが一番適切だったが、1組の級長は男子だったので、それは適切ではなくなった。

「何?井上雨子が白井照子と殴り合いを?」三浦玲子は驚いた。井上雨子は白井照子の取り巻きになったんじゃなかったの?どうして二人が殴り合うの?何の騒ぎ?「見に行ってくる」

「奈奈、行かない?」河野雲見はベッドに横たわっている橋本奈奈を軽く押した。

橋本奈奈は体を横に向け、少し場所を空けた。「私はクラスメートを思いやる心が全くない人間よ。学生寮なんてそんなに広くないでしょう。三浦玲子が行ったし、他の部屋の人たち、私たちのクラスじゃない人たちまで見物に行くでしょうね。私はさっきお風呂に入ったばかりだから、汗まみれになりたくないわ。子供じゃないんだから、遊び半分で押し合いへし合いするのはごめんよ」