第349章 斎藤家との縁(追加更新)

橋本絵里子のこの様子を見て、橋本奈奈の心は再び苦しくなり、古い癖が出そうになった。

橋本奈奈は歯を食いしばって、最後にこう言った。「お父さん、前も言ったように、お母さんと姉さんが私を刺激しなければ、親戚同士としてどうあるべきか、私も姉さんとそのようにします。でも姉さんがまた私に対して悪意を持って、いろいろと策を弄するなら。姉さんが私を妹として見てくれないなら、私も姉さんを姉として見ることはできません。」

前世のことを考えれば、少しでも気の強い人なら、橋本絵里子を敵として見なすはずだ!

「わかった、もう何も言わない」橋本東祐は無理に笑って言った。これが橋本奈奈の最大の譲歩だということを、彼は分かっていた。

橋本絵里子が一心に橋本奈奈を踏みつけようとしているのに対して、橋本奈奈がこのような言葉を言えるのは、本当に大きな度量だった。