第384章 面倒を見てくれる人(加筆)

どうせできないのだから、時間を他のことに使った方がましだ。無駄に時間を費やす必要はない。

それに、高校1年1組にはたくさんの生徒がいるが、この問題に取り組む人が皆、橋本奈奈と一緒に「勉強」しに図書館に行きたいわけではない。

唐澤夢子が言ったように、このような問題を解くと、脳細胞が無数に死んでしまう!

この問題のおかげで、橋本奈奈はその週以降、とても平穏な日々を過ごすことができた。もう誰も図書館に一緒に行こうと誘ってくる男子はいなくなった。

この状況を見て、同じ寮の仲間たちは橋本奈奈に親指を立てて賞賛した。

彼女たちは、橋本奈奈がどうやってこれらの人々を傷つけることなく、自分も面倒に巻き込まれずに断るのか心配していたのだ。

学業優秀者は流石だ。人を断る方法さえも、こんなにも格好良く、普通の人には思いつかないようなやり方なのだ。