109 夜も更けたし、嫁と寝なきゃ(2)

賀川礼は小さく笑いながら身を引き、付け加えた。「私は曜という子は...なかなかいい子だと思う。鐘見家の者はあまり良くないが、彼は良い子だ」

鐘見寧は地面に穴があれば入りたいくらいだった!

鐘見曜のこのバカ、海外で何を学んできたのか。

返事がないので、彼は直接電話をかけてきた。鐘見寧は電話に出て、声を抑えて「もしもし?」

「病院?」

「うん」

「どこの病院?見舞いに行こうか?何か食べ物持っていく?」

「いいの、もう遅いし、外は雨も降ってるから」

「大丈夫、ちょうど友達の家に行くところだから」

賀川礼が彼女の通話を見て病室を出て行ったので、鐘見寧はやっと安堵の息をついた。「曜、これからはボイスメッセージを控えめにして、言葉遣いにも気をつけて」

「僕、何か言った?」

「あなた...」