379 迎親：彼の妻は一番美しい（2更）

「賀川さん、これは何をするんですか？ここで命を落とすことになりそうな気がするんですが」秋月策人は人の集まりが好きで、親戚の付き添い人も務めたことがあり、普通の家庭の玄関での立ち入り拒否は、赤い封筒やタバコを要求するだけで、それを渡せば済むことだった。

盛山家は一体何をしようとしているんだ？

命を取るつもりか？

「来たね」湯川俊夫は賀川礼に微笑みかけた。「三回のチャンスがある。石を一つ選んで、翡翠が出てきたら中に入れてあげよう」

なんてこった、

原石賭博か！

賀川礼はこれについては詳しくなく、ただ神様でも一寸の玉を見分けるのは難しく、一刀で貧乏に、一刀で金持ちになる、もしこれがそんなに簡単に当てられるものなら、これで破産する人なんていないはずだと知っているだけだった。

彼は十数個の石を見たが、どれも違いが分からなかった。

仕方なく付き添い人たちに目を向けた。

みんなも手の打ちようがないようだった。

「叔父さん？あなたは半分プロでしょう、どれを選ぶべきだと思いますか？」

賀川洵は首を振った。「君が適当に選んでみたら？」

適当に？

チャンスは三回だけ、外したらどうするんだ。

「早くしなさい、吉時を逃すわよ」湯川俊夫は笑みを浮かべながら言った。

「湯川叔父ちゃん、三回とも外したらどうなるんですか？」秋月策人が尋ねた。

「そうしたら引き返してもらうしかないね」湯川俊夫は率直に答えた。

賀川礼は眉をひそめた。

そのとき、湯川俊夫の後ろに立っていた盛山庭川が彼にアイコンタクトを送った：

適当に選べ。

これらの石はすべて湯川俊夫が厳選したもので、どれを開いても中身が出てくる。これは盛山文音へのプレゼントで、原石は磨いて加工すれば、どんなアクセサリーにでも作り変えられる。

わざわざ持ち出して賀川礼に選ばせるのは、彼を脅かすためだけだった。

まさか本当に引き返させるわけがない。

湯川俊夫は裏切り者に気付き、甥を振り向いて睨みつけた。「お前、他人の味方をするのか？」

「母が中で催促していますよ。もしこれ以上時間を無駄にしたら、きっと母が直接出てきて、あなたと勘定を清算することになりますよ」

湯川俊夫は軽く鼻を鳴らしたが、それ以上は何も言わなかった。

賀川礼は適当に一つ選び、一刀入れると、中から本当に玉が出てきた。