盛山家を訪ねる際、松本雨音は午後に時間を作ってプレゼントを買いに行こうと思っていたが、ある人が昨夜遅くまで起きていて朝も早く起きたからと、昼寝に付き合わせた。
松本雨音はぼやいた。「あなたも疲れるんですね。そんなに体力があるのかと思っていました。」
すると……
ある人は体力の証明をするために。
彼女を抱きしめ、また狂おしい時を過ごした。
白昼の淫らな行為は、まったく言語道断だった。
やはり、この男は一度味をしめると、まったく目も当てられない。
そのせいで松本雨音はプレゼントを買う時間がなくなってしまったが、盛山庭川は笑いながら「プレゼントは既に用意してある」と言った。
夕方、盛山庭川と共に盛山家旧邸に着いた時、庭に入るなり湯川俊夫が大きな剪定バサミを持って、庭の木々をカチカチと無造作に切っているのが目に入った。