「私は3番!」本当に良かった!
「私も3番よ、一緒にやりましょう!」
「ははは、僕は1番だけど、もう一人の1番は誰だろう?」
みんな時枝秋とペアを組まなくて済んだことに安堵していた。
カメラの前で、皆の声色は軽やかで、雰囲気は特に良く見えた。
「旗ちゃん、何番?」誰かが小声で重岡亜紀に尋ねた。
重岡亜紀は目を閉じて番号を開き、目の端で2番だと確認すると、表情が一気に暗くなった。
彼女は自分の立場を考えて、時枝秋を openly に批判することはできなかったが、心中の不満は少しも減らなかった。
しかし、カメラの前で、時枝秋と組まないと強く主張することもできなかった。
一時、板挟みになってしまった。
「旗ちゃん、僕と組もうよ」声をかけたのは村上彰という男子で、彼は4番を引いたものの、喜ぶ間もなく、もう一人の4番の相手も最悪だと気付いた。