結局、二人は不安になり、別々に確認することにした。
重岡亜紀が先に出て行った。
木村雨音が残って言った。「安藤監督、私の票数がこんなに低いはずがないと思います。復活した時、私にどれだけのファンが投票してくれたか、ご存知でしょう。」
彼女の復活は小林凌が主導したものだったが、それでも彼女はツイッターでの一連の話題作りによって、非常に高い注目を集め、多くのファンを獲得していた。
小林凌のファンは彼女のことが大好きだった。
夏目休のファンも彼女のことが好きだった。
木村雨音は利用できるものを全て極限まで利用していた。
「これがあなたの票数です。今回、無効票の除外作業を行いました。」安藤誠は彼女に隠さず、二つのデータを彼女の前に置いた。
木村雨音は目を見開いた。不正票を含めると、彼女は二位だった。