第161章 顔で判断する人に潰される

しかし、その立場にいる人間が、商業的な利益を完全に無視できる人が何人いるだろうか?

ただ、張本義彦はそんなことを口に出すことはできなかった。

自分の心の中だけで分かっていた、彼もやはり見た目で判断してしまったのだ!

「現在の状況は、ローズちゃんが石ちゃんに1票リードしています!たった1票差!第三の審査員の紺野広幸さんはどうしますか?」

紺野広幸は躊躇なく全ての票を時枝秋に投じた!

「また先ほどの状況に戻り、石ちゃんが19票リードです!」司会者は興奮して叫んだ。試合が白熱すればするほど、視聴率も上がるのは当然だ。

観客も沸き立った。

このような展開に、皆は大いに盛り上がった!

三人の審査員が投票を終えた後、時枝秋のリードは19票だけになった!

現在、安藤誠だけがまだ投票していない。