「生物の方で、補足しておきたいことはある?時間は合わせられるから」生物の先生も、この優秀な生徒に満足していた。
外部では様々な噂が飛び交っているが、先生たちの机の上に置かれた成績は、紛れもない事実だった。
国語、0点。
英語、90点。
数学、150点。
理科総合、300点。
国語については言うまでもない。時枝秋はそもそも試験を受けていなかった。
英語は時枝秋が解いた問題は、すべて正解だった。
他の科目に至っては、百パーセントの正答率だった。
これで先生たちが興奮しないはずがない。
国語の先生だけが悔しそうに、相談するような口調で言った。「時枝さん、次回は国語の試験を受けてくれないかな?」
「はい」時枝秋はすぐに承諾した。次回は父親の手術のような大きな出来事はないはずだから。
「よき生徒よ。期待しているよ!」