第284章 唯一の満点を取った者

「あれ……誰?」

そして、配信ルームの4人を含む全員が、信じられない姿を目にした。

「時、時枝秋?」

司会者は慌てて選手名簿を確認し、時枝秋の名前がそこにあるのを見つけた。

彼は急いで言った。「時枝秋も今日の日本代表チームのメンバーです。皆さんもよくご存知だと思いますが……」

「知ってはいるけど、なぜ時枝秋が来たの?」とコメント欄で誰かが尋ねた。

文岩薫里も困惑した表情を浮かべ、中野敏一と六田星見は時枝秋の立っている方向を見つめていた。

時枝秋は明らかにノーメイクで、とてもシンプルな服装のまま、自分の席に着き、試験が始まると試験用紙を受け取った。

会場中にカメラとレンズが向けられる中、時枝秋は平然とした様子で、試験用紙を受け取るとすぐに書き始めた。

つまり、時枝秋は日本代表チームのメンバーだったのだ!