「そうなの?修の睡眠障害が改善されたの?」藤原おばあさんは喜んで尋ねた。顔のしわも少し減ったように見えた。
「彼の顔色を見てごらんなさい。良くなっているでしょう?それに、胃の調子もほぼ良くなりました。これはすべて時枝秋のおかげです」藤原千華は時枝秋を惜しみなく褒め称えた。
傍らで見ていた秦野伸年は驚き、端正な顔に疑問を浮かべた。いつの間に自分の妻が時枝秋の熱狂的な信者になったのだろうか?
藤原おばあさんは孫の方を見やり、彼の輝くような表情と健康的な顔色を確認すると、時枝秋を見る目がさらに満足げになった。
彼女は自分の年齢も高くなり、もう何も気にしないが、藤原千華と藤原修は彼女の命そのものだった。
二人が元気でいてくれれば、それ以上何も望むことはなかった。
食事の時。