第421章 二人とも非常にかっこいい

撮影隊の機材とスタッフは四方に散らばり、馬は荒々しく暴れ、皆はどちらに避ければいいのか分からなかった。

危機的状況の中、先ほど走っていった藤原修が手を伸ばして馬の手綱を掴み、その前進する力に乗って、一つの素早く綺麗な動きで馬に飛び乗った。

この動作の難易度は、誰もが想像もできないほど高く、高速で前進する馬の突進する力は、自動車に匹敵するほどだった。

明らかに、非常に優れた制御力と極めて正確な角度が必要で、手綱を掴むと同時に引きずられないようにし、このような状況で馬に乗るというのは、想像を絶する高難度の技だった。

傍に立っていた武術指導は、終始口を開けたままだった。先ほどは時枝秋はまだ人間なのかと思ったが、

今度は、この男もまだ人間なのかと思った。

藤原修が馬に乗ると、白馬は体をひねって彼を振り落とそうとした。