スイートサゴパール

前世の時枝秋は恋愛脳で見かけ倒しな人間として知られ、時枝家に間違えられた偽物のお嬢様として、惨めな最期を遂げた。
転生後の時枝秋は知性を取り戻し、有力者の後ろ盾を得て、キャリアを築き上げると同時に敵を叩き潰した。
何も知らない周囲の人々は、まだ彼女の失態を期待していた。
本物のお嬢様：時枝秋が居残りたいなら、家政婦になってもらうわ。
婚約者：親が決めた婚約は破棄できない。本物のお嬢様と結婚しなくちゃ。
時枝家の者：時枝家から追い出されたら、芸能界でどうやって生きていくつもりだ？
アンチ：生き残るためには枕営業するしかないだろ！
……
その後。
時枝秋は世界一の大富豪と食事をしているところを撮られ、炎上した。世間は「やはり芸能界で居残るために体を売っただろ」と嘲笑った。
世界一の大富豪：実の妹と食事をしたけど何か問題でも？@時枝秋
時枝秋と超大物国際スターのホテル密会は、記者に3日3晩追跡取材された。
国際スター：実の娘と台本の打ち合わせをしたけど何か問題でも？@時枝秋
ある日、時枝秋は滅多に姿を見せない国際的有力者に壁ドンされ、目尻を紅潮させるほど激しく口づけられた。
目撃した記者たちはカメラをしまった：親戚なのか？演技の練習にしてはやり過ぎたんじゃないか！！
神秘的な有力者：自分の妻とキスをしたけど何か問題でも？@時枝秋

藤原さんの腕の中の偽物令嬢が最高すぎる

彼女は一時の感情に任せて行動し、結果を全く考えていなかった。


元々は時枝秋に腹を立てただけだったが、投稿では影響力を拡大するため、また皆を自分の味方につけるために、先生や学校まで巻き込んでしまった。


斎藤先生も残念そうだった。山田潔美がこのようなことをしたせいで、今後の先生たちは彼女を敬遠するだろうし、特別クラスのようなチャンスも二度と得られないかもしれない。


彼女が並外れた優秀な成績で皆を見直させない限り。


しかし彼女自身の道は、自ら狭めてしまったのだ。


「帰りなさい、しっかり勉強するのよ。人は聖人ではないのだから、過ちを犯さない者などいない」斎藤先生は寛容に言ったが、口調は重かった。


山田潔美はよろよろと職員室を出るしかなかった。


第418章 妻に付き添ってはいけないのか？

第418章妻に付き添ってはいけないのか？