「お爺さん、そちらで番組を収録してもいいですか?」
「いいとも!」尾張お爺さんはすぐに承諾した。「でも何か準備しないといけないかな?カメラに映る必要がある?何か特別に練習しておくべきことは?」
時枝秋は彼の緊張を察した。「何も必要ありませんよ、お爺さん。その時になったら、したいことをすればいいだけです。特別な準備は要りません。」
「いつ来るの?迎えに行こうか?」尾張お爺さんはもう待ちきれない様子だった。
「早くて来週です。」
時枝秋は時間を確認した。確かにもうすぐ新年だ。
お爺さんのところに帰って一緒に過ごすのもいいだろう。
彼女が画面を切り替えると、重岡恒星からまた新しいメッセージが届いていた。「お姉さん、どうしてあの小さなロボットはあなたの声じゃなくなったの?」