「あぁ……どいてよ」青木岑は指の隙間から西尾聡雄が立ち去る気配がないのを見て、完全に動揺していた。
「昼間からこんな風に服も着ずに廊下をうろうろするなんて、僕を誘惑するつもりじゃないのかな?」西尾聡雄は青木岑を面白そうに見つめ、その清らかな体から目を離さなかった。
「あなたが家にいないと思ったのよ。こんな時間に家にいるなんて思わなかったわ。仕事に行かなくていいの?」そう言うと、青木岑は怒って手を下ろし、西尾聡雄を指差して怒りの表情を浮かべた。
西尾聡雄は何も言わず、彼女の豊かな胸元から下へと視線を這わせた……
「変態!」
青木岑は突然全身を見られた気がして、次の瞬間、西尾聡雄を強く押しのけて、素早く寝室へ逃げ込んだ。
西尾聡雄は呆れた表情で独り言を言った。「僕は合法的な夫なのに、まったく、青木さん」