「院長、お褒めの言葉は過分です。残念なことは何もありません。実は自分に合った職場が見つかって良かったんです。医師も大変ですし、私は少し自分勝手かもしれませんが、そんなに疲れたくないんです」青木岑は再び微笑んだ。
彼女は、吉田院長が吉田秋雪の言葉によって自分に偏見を持つことがなかったことを、とても嬉しく思った。
これは、院長が本当に公平な長老であることを示していた。
「わかった。それがお前の決定なら強制はしない。まずは検査科に報告に行きなさい。今日から産婦人科で勤務することになる」
「はい、院長」
院長室を出ると、青木岑は急に気分が晴れやかになった……
ただ、産婦人科を離れることになり、看護師長との別れが本当に寂しかった。
青木岑が産婦人科に戻る前に、院長室から二つの通達が出された。