「私はあなたの上司だからよ」
「看護師長になったからって好き勝手できると思わないでよ。あなたの方が私より後から来たのに、何様のつもり?言っておくけど、給料を減らすなんて考えないでよ。許さないわよ」
「照子さん、以前細川玲子看護師長がいた時は、渋滞に巻き込まれても事前に電話で連絡していたから、遅刻として記録されなかったでしょう。私にも事前に連絡してくれれば、そこまで非情な対応はしませんよ。でも、あなたは私を全く無視していた。繰り返しますが、礼には礼を持って応じます。あなたが私を軽視するなら、私も黙って虐められるような人間じゃありません。罰金を払わないのは構いませんが、上層部に退職を申請します。以上です」
「青木岑、この腐った女...」平野照子は後ろで青木岑を怒鳴り続けた。