第282章:悪俗な風紀を改めよう(4)

「うん、お腹すいた。今夜は何か美味しいものある?」青木岑は舌を出した。

「もうすぐわかるよ、手を洗ってきて」

青木岑はその後、二階に上がって薄い赤色のルームウェアに着替え、手を洗って一階に降りた。

西尾聡雄はすでに料理を全部テーブルに並べていた……

なんと……シーフードフルコース……

エビの辛い炒め物、上海蟹の蒸し物、アサリの湯引き、ホタテの春雨蒸し、サザエの湯引き、そして彼女の大好物のシラエビの蒸し物。

「魚市場に行ってきたの?」

「いや、会社の者に漁師から直接買ってもらったんだ。船から揚がったばかりだから、新鮮だよ」

「ダーリン、私のことよく分かってるね」

青木岑はテーブルいっぱいの海鮮を見てよだれが出そうになった……

「好きなだけ食べていいよ。でも、まず生姜湯で胃を温めてね」そう言って、西尾聡雄は黒糖入りの生姜湯を渡した。