第328章:彼女の旦那様はBOSS(10)

「まあまあ、そんなに疲れてないわ。南区は高級エリアだから、環境も設備も結構いいのよ」

「それはいいね。母から聞いたけど、君はとても努力家だって。大學はそれほど目立たなかったけど、卒業後は仕事に真面目に取り組んで、着実に昇進してきたって。僕はそういう人が好きだよ。とてもポジティブだと思う」

「あ...ありがとう、お褒めの言葉」

「僕の仕事のことも知ってると思うけど、今は銀行の融資部門の副主任になってね、給料も何倍にもなったんだ。でもこれが最終目標じゃなくて、5年以内に融資部門の部長になるのが目標なんだ。簡単じゃないかもしれないけど、頑張るつもりさ」

「それはすごいわね。夢があるのはいいことよ、頑張って」

佐々木昌のことをずっと他人事のように感じていた青木岑だったが、今こうして彼の前向きな人生観を聞いて、実際にかなり感心していた。