第381章:千佐子の蜜月(3)

「はい」

「どこに行くの?」

「秘密」西尾聡雄は真面目な顔をした。

青木岑:……

「まあいいわ、3日間じゃそんなに遠くには行けないでしょうし」青木岑は実はモルディブに行きたかったのだが、あまりにも遠すぎて、往復だけで4日もかかる。遊ぶ時間を入れたら10日でも足りないだろう。

今の彼女と西尾聡雄にとって、10日間の休暇は贅沢すぎるし、現実的ではない。

西尾聡雄が神秘的に言わないので、青木岑も聞かなかった。

食事の後、彼女は2階に上がろうとした。

「どこに行くの?」

「荷物を用意しに行くわ。日焼け止めとか、服とか、日用品とか。そうだ、テントは必要?海に行くの?それとも山?」

西尾聡雄は困ったような表情を浮かべた……

「戻っておいで。何も持っていく必要はない。僕がいれば十分」

青木岑はうなずいた。「うん、私はあなたを連れていくから、あなたはお金を持ってきて」