「はい」
「どこに行くの?」
「秘密」西尾聡雄は真面目な顔をした。
青木岑:……
「まあいいわ、3日間じゃそんなに遠くには行けないでしょうし」青木岑は実はモルディブに行きたかったのだが、あまりにも遠すぎて、往復だけで4日もかかる。遊ぶ時間を入れたら10日でも足りないだろう。
今の彼女と西尾聡雄にとって、10日間の休暇は贅沢すぎるし、現実的ではない。
西尾聡雄が神秘的に言わないので、青木岑も聞かなかった。
食事の後、彼女は2階に上がろうとした。
「どこに行くの?」
「荷物を用意しに行くわ。日焼け止めとか、服とか、日用品とか。そうだ、テントは必要?海に行くの?それとも山?」
西尾聡雄は困ったような表情を浮かべた……
「戻っておいで。何も持っていく必要はない。僕がいれば十分」
青木岑はうなずいた。「うん、私はあなたを連れていくから、あなたはお金を持ってきて」