「見たままの状況だよ」と桑原勝はツンデレな返事をした。
「ふざけないでよ、写真のことを聞いているんだ。真ん中にまだ人がいたはずじゃない?」
「切り取って、つなぎ合わせて、最後に加工したんだ」
「ははは、今まではお前のことを天才だと思ってたけど...」と関口遥は言いかけた。
「今は?」
「今は分かったよ、お前マジで天才だな。前世は仕立屋だったのか?こんなアイデアまで思いつくなんて」関口遥は大笑いした。
桑原勝は誇らしげに返事した。「こんないいアイデアを思いつけるのは俺だけだよな」
「そんな妄想して大丈夫か?実物の方が興奮するだろ。もっと頑張って、早く実物にありつけよ」
「うるさい...下品すぎる、話にならないよ。寝るわ」
「おいおい、純粋ぶってんじゃねーよ。お前今まさに初恋みたいな感じじゃん...」